屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島の人と暮らし

屋久島パンデチョッコラ 第3回 もうすぐX‘mas 島の南のシュトーレン巡り

拝啓 小島のカトリック教会では12月初めからイエス様生誕祝いの準備が。 25日には、誰でも参加できるミサも。 教会に足を運ぶ島民は少ないようですが、 島のあちこちのパン屋さんではクリスマスシーズンの定番「シュトレン」の予約や販売。 シュトレンはドイ…

冬の島の居場所探し その1 島の南のカフェ案内+六角堂カフェの今

拝啓 小島の畠では「ひまわり祭」の幟がたなびいておりますが 12月も中旬となり、島のカフェは冬季休業に入るところも。 おまけにコロナの第三波で店内でお茶を頂けなくなっているお店も。 年末年始のお休みは仕方ないとして、この冬何処で過ごせばいいのか…

屋久島ラーメンの細道 第37回 新年に新天地へ飛躍 楠川のたぶ川

拝啓 人の成長と同じように、お店の成長する姿を見るにつけ、何やら嬉しく元気をもらえるようにも。 この「屋久島ラーメンの細道」2020年の最後を飾るのはそんな島のラーメン店、 楠川にありながら発祥の地を冠した「たぶ川」さんのラーメン2種類。 「たぶ川…

屋久島トリッコロール第27回(最終回) 一緒に春を迎えよう 尾之間 ボンクラード

拝啓 屋久島の鶏肉料理をお昼に頂けるお店を紹介してきた「屋久島トリッコロール」も今回が最終回。 締めを飾るのはこちらの唐揚げランチプレート。 六角形のご飯を見ただけでどのお店か分かる方には「屋久島唐揚げ帝王」の称号を差し上げます。 まずは、こ…

屋久島パンデチョッコラ 第1回 島のパン屋さんぐるっと紹介

拝啓 屋久島七不思議のひとつに数えられているかは知りませんが、 人口13,000にも満たない島に、自家製パン屋さんが知る限り9店も。 その上、自家製パンの販売所が二か所。 島の最北一湊から南端尾之間までぐるりと巡れば、 ① 一湊の「平海製菓」さんは1963…

屋久島カレー事情 第90回 一湊 なっちゃん食堂と 永田 Sea & Sun 多様性が島の命

拝啓 島のカレーを紹介する『屋久島カレー事情』にも一区切りをと、 向かった先は日頃足を向けることの少ない島の北部。 まずは、 「屋久島丼紀行第57回(最終回)屋久島最北端の親子丼」でご案内した、 一湊のなっちゃん食堂。 お店の奥には、ド~ンと大き…

屋久島グッドモーニング 第11回 原 木村珈琲 最後の一杯

拝啓 原の木村珈琲さんが、いよいよ12月8日㊋に廃業・閉店。2017年の初夏、 ジャズの流れるワンコインのモーニング専門店として開業されて三年半。 マスターの御病気など、様々なご障壁を潜り抜け、 女性スタッフお二人による日替わりランチの人気店へと生々…

屋久島あいすくるりん 第24回 平内 シーサーシーサーの牛とアセンスの天使

拝啓 師走に入ったとて、どう変わることもないのに何やら気忙しい週末。 島の里で出会ったのはこちら。 実は、 この冬、県道を行き来する道すがら気になっていた看板が二つ。 その一つが、 平内の「珈琲 シーサーシーサー」さんの看板。 春からずっと、夏が…

屋久島ボンボンポイ第54+2回 リンゴ可愛や第12回 平内 naayuu cafe 救いの御子は

拝啓 先日、島のスイーツ巡り「屋久島ボンボンポイ」をしばらく休止するお知らせをいたしましたが、 平内のナーユーカフェさんがnaa yuu cafe | Facebookで、 12月13日(日)が今年最後の営業、 しかも、「ガトータタン マスカルポーネホイップクリーム添え」…

埴生窯の神獣で招福来運

拝啓 山から吹き下ろす風に、思わずウインドブレーカーを羽織る屋久島。 そんな中、コテージにご滞在のお客様を島の陶芸家山下さんの陶房「埴生窯」さんまでご案内。 それは六角堂に鎮座する埴生窯の龍にご興味を持たれてのこと。 六角堂から車で約15分、ヤ…

お向かいの種子島から、偵察衛星のデータを中継する衛星の打ち上げ成功。

拝啓 11月29日午後4時過ぎ、 鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケット43号機の打ち上げを眺めに、ヤクスギランド線の種子島展望所までドライブ。 一番乗りでしたが、やがて観光バスも止まって結構な人出。 待つこと20分。きらりと閃光。 種子島上空は生…

天平時代、遣唐使船から吉備真備が上陸した麦生のkomohamaでお祭り

拝啓 コロナ災禍と猫の目GOTOトラベルに翻弄される屋久島。 そんな11/29、麦生のHONU(ハワイ語でウミガメ)さんが中心となって元気に「komohanaフェス」開催。 komohanaはハワイ語で西。麦生の西地区のお祭りです。 11:30 サブリナLIVE 12:00 無料炊き出し …

ちょうどいい距離を楽しむスペシャルハンバーガー 安房 sungun burger

拝啓 11/27日配信の日テレのWEBニュースで見た「完全非接触型」ファストフードの近況。 つい最近、東京目黒に開店した「ブルースターバーガー」は、客席無しのテイクアウト専門店。 アプリで注文し、代金もクレジット払い。 店頭では受け渡しボックスに入っ…

屋久島あいすくるりん 第23回 小瀬田 mori cafe サンタの髭のアフォガート

拝啓 役場へ所用で向かう道すがら、ただ往復するだけでは人生の無駄遣いとばかり、 島の暮らしを探索。 船行のバス停で咲きこぼれる山茶花を愛で、 その先の愛らしいコスモス畑を愛で、 長峰の「お花畑」の様子を伺えば…… 寂しく広がる枯野原。 一つの花畑を…

屋久島六角堂から京都の六角堂へ

拝啓 11月19日、コロナウイルス感染者が全国で2377人、一日としては最多人数を記録したと報道されておりますが、 屋久島と鹿児島を結ぶ飛行機は11月に入って連日ほぼ満席。 屋久島町が観光客の皆様に発行していた4千円で1万円分の買い物ができる「やくしま満…

金木犀香る六角堂コテージ。従業員宿舎も冬支度完了です。

拝啓 先週と打って変わって秋晴れの続く屋久島麦生。 六角堂は芙蓉が満開、金木犀が香気を放ち、山茶花が蕾を開き始め、 朝晩の冷え込みが進んで参りました。 そこで接客担当住み込み招き猫ニャーの従業員宿舎の冬支度をすることに。 通風重視の夏用裏壁を取…

時の流れの溜まり場で ゆるゆる過ごすひと時を

ほんの数か月前に島にあふれていたこのチラシ。 それなのにもう懐かしさを感じる時の流れをものともせず、 離島カード割を利用できるお店がまだ。 一軒は、夏から不定期営業をされている原のノマドさん。 ベーグル付きニューバージョンのバターチキンカレー…

屋久島ボンボンポイ第39+2回 嵐と共にペイタ復活

拝啓 このケーキを見て、オッと思われる方はスィーツ好き屋久島人の証。 尾之間のペイタさんの看板メニュー「モッチョムケーキ」。 約10か月の臨時休業を解き、10月8日より復活されました。 再開をFacebookで知ったのが昼過ぎ。 二時頃伺うと、すでにパンは…

屋久島ボンボンポイ第30+2回 十五夜の照らす浜辺に団子あれ つむコロお萩

拝啓 2020年10月1日十五夜、仲秋の名月。 今年はその月の出を春田浜でとっぷり味わおうと思いつつも、 浜に着いた時にはすでに洋上。 昇る月を堪能して帰宅の途に着かれる方もいらっしゃる中、 ずいずい波打ち際に進んで三脚立てておもむろに、色付く十五の…

屋久島ボンボンポイ第29+2回 ドーナツの女神まします神無月 麦生 ALASKA DONUTS

拝啓 神無月一日、月が替わって爽やかな秋風吹き抜ける屋久島麦生。 今年3月、六角堂のお向かいに北海道から移住して来られたご家族が、 コロナを乗り越え、満を持してドーナツ屋さんをオープン。 開店と同時に車がずらりと並んでいたので、一息付かれたとこ…

屋久島トリッコロール第26回 雲水去りて新たな仏登場 宮之浦 樹

拝啓 島にランチやお茶やお菓子を頂ける新しいお店ができればすぐ、遅くとも半月以内には伺う島暮らしでありながら、 1年前に県道沿いに新たな看板を見付けつつ、伺えていないお店がありました。 それがこちら。宮之浦は屋久島高校の南側、かつての「雲水」…

「海神」台風10号到来覚書 明日のために

拝啓 前回のブログ更新(8/28)からこの10日ほどの間、二つの台風が接近。 9号Maysak(カンボジアの木)さんは9月3日に屋久島の西方を通過してホッとする間もなく、 10号Haishen(中国の海神)さんが接近してアタフタ。10号は当初の予想ほどには発達せずに済み…

屋久島トッピーサバダバ 第11回 ホタもいます 尾之間 BonKlard

拝啓 7月は梅雨が長引き、台風が一個も発生しなかった風変わりな夏。 それが8月に入っていきなり三個の台風発生。 台風3号(シンラコウ:ミクロネシアの伝説上の女神)台風4号(ハグピート:フィリピンのむち打ち)台風5号(チャンミー:韓国のバラ) 洋上に…

屋久島弁当三昧 第14回 古代より入植者の島に新キッチン誕生 原 つむコロ

拝啓 梅雨前線は北上を続け、九州北部本州各地は豪雨の心配なおですが、 屋久島は少しばかり空も明るくなって梅雨明け間近。 そんな7月10日、原集落に新たなお店がオープン。 「やまんこ」売店跡地に誕生した「つむコロキッチン」さん。 ごろごろニンニクが…

BookCafeの散歩道&おみずの島プロジェクト コミューンの過去と未来

拝啓 7月9日現在、梅雨末期の豪雨災害により熊本県を中心に65人が死亡し、1人が心肺停止、16人が行方不明。 豪雨被害 熊本中心に65人死亡 1人心肺停止 16人不明 捜索続く | NHKニュース 東京都は9日、都内で新たに224人が新型コロナウイルスに感染しているこ…

屋久島カレー事情 第87回 日常の安心を取り戻せるカレー キッチンハブと木村珈琲

拝啓 先月、鹿児島市内に所用で出向いた際、ジュンク堂でカレー関連の絵本を二冊購入。 繁華街を歩く人の9割5分はマスクを着用されていてびっくり。 その天文館のショーパブ「NEW おだまLee男爵」で7月1日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集…

BookCafeの散歩道&おみずの島プロジェクト 屋久島トマソン その5 黒崎から島のテイクオフ

の続編です。 拝啓 今回ご案内する本は、 講談社スポーツシリーズ「ハンググライダー」と 山と渓谷社の「パラグライダー 入門とガイド」 どちらも30年ほど前に購入した本。 空を飛びたくて、伊吹山のパラグライダースクールに通い、 J.H.FのB級技能証も取得…

BookCafeの散歩道&おみずの島プロジェクト 屋久島トマソン その4 木立茂る夕陽の楽園 栗生沿岸海中公園

の続編です。 予定では中間・小島地区妄想散歩の予定でしたが、 その前に栗生の散策を。 拝啓 さて、 今回ご紹介する本は古川弘文館発行、片山一道著の 歴史文化ライブラリー139 「海のモンゴロイド ポリネシア人の祖先をもとめて」。 南太平洋のポリネシア…

BookCafeの散歩道&おみずの島プロジェクト 屋久島トマソン その3 麦生の里~蛍の浜公園構想

の続編です。 拝啓 前回、麦生漁港の 女性名船のご案内で少しばかり触れた、 麦生漁港海浜計画。 麦生漁港はGWともなれば、 海に注ぐ川面を蛍舞翔ぶ幻想的なスポットに。島の歴史が詰め込まれた「廃船」を オブジェのように配置し、島の様々な個人事業主がア…

BookCafeの散歩道&おみずの島プロジェクト 屋久島トマソン その2 麦生のことみ丸とさとるくん

の続編です。 拝啓 今回ご案内する本は、 有吉佐和子の『日本の島々、昔と今』(岩波文庫)。 元本は1981年に集英社から発行。 その中に 1979年12月16日脱稿の 「二十日は山に五日は海に 屋久島」が収録。 二度に渡って島を訪れた島民との交流記。 例えば、 …