拝啓
先週初めに血圧低下で失神し、その翌々日は軽い眩暈で庭木の剪定中に指を切り、予定通りにカフェを開けることができなくなってしまい誠に申し訳ございませんでした。
多くの方にご心配やら励ましの言葉を掛けて頂いたので、この一週間の経過とコメムギイモ抜き生活の成果について少しばかりご紹介。
まずは昨日、予定より一週間早めて三か月ごとの血液検査に徳洲会病院へ。
その結果がこちら。
一番問題になっていた糖尿病の診断数値HbAlcは1月末に8.7だったのが6.4に減少。
まだ標準値の上限を超えていますが、腎臓ドナー手術をしたころの数値にまで復元。
そして何より主治医の先生が「これは凄い!素晴らしい!!」と驚愕絶賛されたのが中性脂肪の数値。
基準値の上限を大きく超えていた236から基準値の下限に近い63にまで急減。
肝機能の指標のγ-GDPの値も半減して良好。
腎機能の指標となる尿素窒素やクレアチニンの数値は基準値より高く上がり気味なのが気になりましたが、腎臓一個の身にしては上出来だとのこと。
血圧の低下は、80日で13㎏ほど体重が減ったのだから当然だと。
2種類処方されていた降圧剤は1種類に減らし、それも半分の量に減量することに。
私が気に掛けていなかったのに医師が唯一心配されたのは失神して額を打った部分。
一月以上経ってから目眩や吐気などの症状が出たらすぐに診察受けに来て下さいとのことでした。
と言う訳で、
糖質&脂質制限もせず、食事の量も極端に減らさぬコメムギイモ抜き&ウォーキング生活は主治医の称賛・公認のもと継続することに。
ただ、この十日ほどばかりの間、実はコメムギイモ抜きを少しばかり破る行為もしておりました。
そのきっかけとなったのが麦生の「オアシス」さんの山菜天麩羅定食。
ご飯抜きで頂きましたが、天麩羅の衣は小麦なのでほんとはアウト。
ただ、これを頂いた翌日のウォーキングで疲れを感じなかったので天麩羅はいいかも?と。
で、それにぐるぐる輪を掛ける蕎麦屋の天ざる探訪を思いつきました。
島では小麦粉のつなぎなし蕎麦粉100%の十割(とわり)蕎麦を出すお店はありませんが、ここはそれチンタラボチボチでと。
まずは安房の「きらんくや」さんに伺って天ざるを頂くことに。
きらんくやさんの蕎麦は二八(小麦粉20%蕎麦粉80%)。
通常の天ざるに加えて、春限定の桜海老の天麩羅も追加。
蕎麦汁の得も言われぬ香り、そして食後の蕎麦湯にほっこり。
ただ、この日は肌寒かったせいか、あったかい蕎麦にして七味多めに振り掛けた出汁をズズリっと飲み干しても良かったかと。
お次は栗生の蕎麦屋「松竹」さんへ。
以前なら一番人気のミニ天丼セットの蕎麦を頂くところですが、コメ抜きは貫き通すことにして天ざるを注文。
松竹さんも二八蕎麦。
色とりどりの野菜天と海老三本。
最後はやはり蕎麦湯で締め括って大いに満足。
松竹さんの天ざるには天汁は付いておらず蕎麦汁で頂くスタイル。
ほんのり天かすの浮かんだ蕎麦湯を頂くのもまた一興。
三か月間で胃が小さくなったせいか、ミニ丼なくてもこれだけでお腹カンカンになりました。
そして三店目に伺ったのは、宮之浦の「楓庵」さん。
蕎麦だけでなくうどんもラーメンもチャンポンも丼物も頂ける和定食屋さんで、地元民はチャンポン、観光のお客様は屋久島ラーメンを目当てに訪れる庶民的なお店。
ところが……
メニューにあったかい天ぷら蕎麦はあるものの天ざるはなし。
そこで「ザル蕎麦に海老天付けてもらえませんか」とお願いすると、
「うちの天麩羅は朝揚げているので揚げたての天ざる用はないのです」とのお答え。
そりゃ残念と落胆した表情を見て提案して下さったのがデラックスぶっかけ蕎麦。
「丼入りですが冷たいお蕎麦にテンプラも入れられます」とのお薦めに乗っかりました。
屋久島名物のつけ揚げ(飛魚のすり身のさつま揚げ)や屋久トロ(粘り強烈な山芋)に卵も入った豪華版ぶっかけ。
楓庵さんの蕎麦は二八ではなく四分六。
製麺機でそばを作るには小麦粉の多い四分六が良いのだとか。
その分麺の舌触りやのど越しはよく、お腹パンパンになりました。
ただ、やっぱりほかの二店でザルを頂いたので、ここでもザルで貫きたかったとやや無念。
そこで日を改めて伺って注文したのが「田舎蕎麦」。
添えられた熱々の汁には旬のタケノコがたっぷり。
そこに蕎麦を浸してズズッと。
記憶に残る一杯となりました。
ちなみに楓庵さんのメニューシートには蕎麦の効用が。
高血圧と糖尿病の予防を謳う蕎麦。
それを思うほど十割蕎麦を頂きたくなりました。
島にはあったかい蕎麦を出す定食屋さんは他にもありますが、これからの夏にふさわしザル蕎麦を頂けるのはこの三店だけかも。
もし「あそこを忘れてどうすんだ!」というお店をご存じの方がいらっしゃればどうぞご教示くださいませ。
敬具
追伸
失神して打った額の擦り傷やたんこぶ、右手首の打ち身は完治しました。
しかし剪定鋏で切った左手の薬指は、医者にも行かず薬も塗らず、二種類の防水パワーエイドパッドを重ね張りして保護しつつ、自己治癒能力に掛けておりますが、
傷が深くまだ完治しておりません。
あと数日もすればご飯を炒める中華鍋も振れそうなので、来週二日間ほどCafe営業できればと。
日時が確定いたしましたら、追ってご連絡申し上げます。