屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島ほんの気持ちばかり

島のカフェの本棚巡り記事

屋久島ほんの気持ちばかり第22回 2023年秋の明冥文庫より ④ へび女からサルマタケまで昭和の漫画

拝啓 一昨日、六角堂の母屋の軒下でじっと佇んでいた一匹の蛇。 体長は40㎝ばかり。 近付いても逃げることもなくじっと。 あまりにカラフルな姿に、毒蛇やろか?でも頭▲ちゃうし、 ヤマカガシとは柄も違うみたいやし…… そこでFacebookでどなたかお答えいただ…

屋久島グッドモーニング第16回+屋久島ほんの気持ちばかり第21回+屋久島カレー事情第119回 あまやどりしながら島の未来を

拝啓 六角堂の庭のバナナが色付き、 芙蓉の花咲き、 街宣車から町長選挙候補者名の連呼が響く朝。 長期ご滞在のお客様用に備えておきたい本を求めて、 島唯一の書店、安房の泊書店へ。 そこで購入したのがこちら。 『島に棲む』 口永良部島・火の島・水の島 …

屋久島ほんの気持ちばかり第20回 2023年秋の明冥文庫より ③ リボンの騎士とパタリロと下着

拝啓 カメラ嫌いのツマベニチョウ。 屋久島を代表するこの蝶をやっとスマホに納めることができました。 この蝶を見るたび、ふと思い出すのはかつて一時期嗜んでいたシガリロ。 マリポーサ。 ほんのりバニラが香る紫煙の甘さが疲れを癒してくれました。 そし…

屋久島ほんの気持ちばかり第19回 2023年秋の明冥文庫より ② 草も虫も人も繁殖して死ぬ自然さ

拝啓 秋深まる六角堂の庭では、蜜を求めて蝶がひらひら。 そして二頭が絡まり合ってつがいのように。 これから産みつけられた卵は越冬するのかしらん? 本州の初夏から秋の花々や果実が同居する10月の庭。 その六角堂の庭先で、 「花より魚」と特別支給のト…

屋久島ほんの気持ちばかり第18回 2023年秋の明冥文庫より ① 福田村事件とマコモ

拝啓 この半年、六角堂明冥文庫に新たな本が何冊も海を越えてやって参りました。 本当なら、皆様にもちんたらブックカフェでゆっくりお手に取って頂きたいものばかりなのですが、 よんどころない(情けない)事情に明け暮れて、それも果たせぬまま秋を迎えて…

屋久島ほんの気持ちばかり第17回 ノマドの店先古本市 懐かしい人々との再会

拝啓 菅総裁辞任による自民党の権力抗争のニュースの陰でひっそり終わったパラ リンピック。 屋久島では一昨日3日の2名に続き、昨日4日にも屋久島町69例目、70例目となる2名の感染者確認のお知らせが。 町内の発生状況|人と自然と。世界自然遺産屋久島 た…

BookCafeの散歩道2021第4回 MAPのお店 & 屋久島あいすくるりん 第28回 & 屋久島ほんの気持ちばかり第16回 ジェラートとラープと山頭火

拝啓 六角堂のコテージにご滞在されるお客様の中には、散歩やジョギングを日課にされる方もしばしば。 そのお役に立てればとの思いもあって「六角堂ウォーキングコースマップ」を作成。 どうせならと、お腹がすいたり喉が渇いて一休みができるお店なども書き…

屋久島ほんの気持ちばかり第15回 サンタが家に来ないわけ 安房 sungun burger

拝啓 2020年のブログの次の一区切りは『屋久島ほんの気持ちばかり』。 細かい雨の降る午後、ジョンレノン50年目の命日に出向いたのは今年もおでんを再開した安房の「sungun burger」さん。 この日はおでんの準備が整っていないとのことだったので、 いつもの…

屋久島ほんの気持ちばかり第14回(屋久島カレー事情 第89回)昭和43年の再現 宮之浦 喫茶ドルフィン

拝啓 屋久島初上陸以来15年、六角堂開業丸9年、移住して6年半が経ちますが、今なお足を運んだことのない喫茶店を「新発見」。 コテージにご滞在のお客様がたまたま立ち寄られたお店の話に興味をそそられ、早速行って参りました。 場所は宮之浦の益救神社の鳥…

屋久島ほんの気持ちばかり第13回 お店で過ごすコロナなひと時

拝啓 8月28日夕刻、安部総理大臣がついに辞任の意向を表明されましたが、コロナ災禍の終息は未だし。 ただ、屋久島の飲食店の営業状況は各店様々。 以前と変わらぬスタイルで“ふつー”に営業されているお店もあれば、テイクアウトのみに絞ったままのお店もま…

屋久島ほんの気持ちばかり第12回 両津巡査長に出会ったオタク系喫茶 ハンターショップちーぞー

拝啓 買い物がてらササッと昼を済まそうかと、向かった安房のラーメン屋さんはお休み。 そこで思い立ったのが、そこから車で1分、安房小学校の裏手、お墓の入り口にあって開店当初に伺った切り足を向けていなかった「ちーぞー」さん。 以前、「屋久島カレー…

屋久島ほんの気持ちばかり第11回 SUNGUN BERGERで出会ったのねずみ

拝啓 紫陽花の花が県道を彩る島の梅雨。 西の果ての栗生集落の栗生海水浴場ではウミガメの産卵もピークとなり、 8月には子亀の誕生も。 そんな栗生でしばらくお休みされていた「SUNGUN BERGER」さん、 https://www.facebook.com/pon-pon-sungun-burger-10980…

屋久島ほんの気持ちばかり第10回 本を作る珈琲焙煎所 一湊珈琲

拝啓 今週9日から17日まで定期点検のため定期検査で運休となる島の足フェリー屋久島2。 屋久島航路「フェリー屋久島2」のドック運休のお知らせ 島の最繁忙期GW前とはいえ、自家用車で海を渡って観光を楽しもうとされるお客様には辛い9日間。生活物資や宅配…

屋久島ほんの気持ちばかり第9回 どうぶちの昭和 三丁目在るのは町の印なり

拝啓 今日、六角堂コテージにチェックインされたお客様の話によればフェリー屋久島2はかなり揺れたとのこと。 遥か南洋を猛烈な勢力で西進する台風第26号イートゥーさんの影響かと。 それでも島の里は穏やかに晴れ、県道を走ると何台もの自転車に遭遇。 年明…

屋久島ほんの気持ちばかり第8回 珈琲乃郷で捲る島の命の姿

拝啓 冷え込みがぐっと進んだ屋久島の朝晩。それでも夕暮れ時に入道雲が山陰に立ち、 夜更けた海の漁火をぼんやり眺めるには絶好の季節。 六角堂コテージにご滞在になるお客様のチェックイン後、思い立って自家栽培の屋久島産コーヒー豆を自家焙煎した珈琲を…

屋久島ほんの気持ちばかり第7回 ひよりやのごはんで背筋しゃっきり心ふっくら

拝啓 台風一過と言うものの、フェリーも高速船も止まったままの屋久島の海の上には悠々サバが泳ぐ秋の午後。 ご滞在予定のお客様のご来島が欠航等で叶わず、ここはちょっと気分転換にと久しぶりに伺ったのは小瀬田の「ひよりや」さん。 ※ 2016年、開店当時の…

屋久島ほんの気持ちばかり第6回 はまゆの美魔女ケーキと魔ッスルコーヒータイム

拝啓 秋分を過ぎて一雨ごとに秋は深まり、山から海へと吹き下ろす涼やかな風に吹かれる屋久島。夕闇と共に鳴き競う鈴虫と蟋蟀に松虫までが割って入る屋久島麦生の六角堂。 こんな季節に恋しくなるのは薫り高いホットコーヒーのひと時。夜更けてfacebookを眺…

屋久島ほんの気持ちばかり第5回 理具庵に住むキリン

拝啓 先日、コテージにご滞在中のお客様を永田までご案内。横河(よっご)渓谷は豊かな緑と清流に満ち溢れ、 いなか浜は青い空海と白砂のコントラストが美しく、口永良部島は蜃気楼のよう。 浜でお客様とお別れした後、宮之浦のcafe & bar geckoさん(屋久島…

屋久島ほんの気持ちばかり第4回 デイビスで出会った極楽と地獄

拝啓 今年の日本列島は記録的な厳寒と豪雪。屋久島でも奥岳ばかりか、里にも積雪が見られる立春過ぎ。それでも県道沿いの寒緋桜はそろそろ散り染めで、たわわなタンカンが春の近いことを教えてくれる屋久島南部。 先週、そんな麦生の里のCafe & Cottage Davi…

屋久島ほんの気持ちばかり第3回 冬籠るノマドの「今」を生きる

拝啓 11月にやってきた二つの台風の影響で、今が最盛期のポンカンも収穫が少ないとのこと。小雨しょぼふる冬空に染まってしょぼくれていても仕方がないと、錆付く体をグイっと伸ばし原(はるお)へ。目的地は冬ごもり前最終営業日のノマドさん。 オープン時間…

屋久島ほんの気持ちばかり第2回 自然体感ジェラートそらうみ

拝啓 師走に入って奥岳には積雪、先日は島の北側宮之浦には霰が降り、今日は海上荒天によるフェリー欠航。今年の屋久島の冬は例年になく荒っぽいようです。それでも午後3時過ぎの麦生の海には青空も広がり始め、南へ渡る船影も。 こんな午後は静かなお店でゆ…

屋久島ほんの気持ちばかり第1回 温故知新の雪苔屋

拝啓 日向にハイビスカス、日陰に山茶花の咲き誇る六角堂の11月。日中はTシャツ一枚で過ごせても日暮れともなればジャージを羽織りたくなる島の秋。スポーツの秋とは無縁で、芸術の秋とはなかなかならず、食欲の秋に溺れていてはまたお医者様のお叱りが。 そ…