屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島トッピーサバダバ 第11回 ホタもいます 尾之間 BonKlard

拝啓

7月は梅雨が長引き、台風が一個も発生しなかった風変わりな夏。

それが8月に入っていきなり三個の台風発生。

台風3号(シンラコウ:ミクロネシアの伝説上の女神)
台風4号(ハグピート:フィリピンのむち打ち)
台風5号(チャンミー:韓国のバラ)

洋上には熱低もいくつか。

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8日からは全国的にお盆休みが始まり、屋久島にも観光や帰省のお客様が例年ほどではないようですが少しずつ。

そうしたお客様をお迎えする飲食店の一つとして、久方ぶりに再開されたのが尾之間Bon Klardさん。

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新作メニューも開発中と聞いていたので、そろりそろりと伺うことに。

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掲げられたMENUボードのランチプレートは定番のハンバーグと唐揚げですが、

聞けば、島の「ホタ」を使ったフィッシュ&ポテトを夜のメニューに加えたとのこと。

ホタと言われても魚に疎い身、どんなんかしらんと興味が湧き、

ちょうど他のお客様がいらっしゃらない時間帯だったので、

無理をお願いしてホタのフィッシュフライのプレートを作って頂くことに。

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ほぅ、切り身が四切れ。

オクラとキュウリの緑にトマトの赤、レモンの黄色がモダンな屏風のよう。

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クリーム色のタルタルソースを纏ったフライは眺めるだけで楽しい気分に。

衣をザクッ齧れば白身魚のプリッとした食感。

タルタルソースの優しい風味がホタの上品な味わいを引き立てます。

ブラックペッパーやフェンネルで味付けしても美味しく頂けるでしょうが、素材の味を大事にするボンクラードさんらしい仕上がりでした。

ご予約のお客様が次々いらしたので長居は無用と、「離島カード割引」のお得な料金をお支払いしてそそくさ退店。

 

で、六角堂に帰って「『屋久島ことば』で探す 魚介イラスト図鑑」(絵と文:田中ミエ)でホタを探索。

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「ホタ」の標準和名はアオダイ、黄ホタはウメイロ。

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スズキ目の魚だけあって「しまった白身で癖も無く美味」で都会では高級魚とな。

こうした地魚を一工夫凝らした調理で仕立てたランチを頂けるお店が、島にもっと増えてくれることを願うばかり。

「トッピーサバダバ」は島の特産トビウオとサバの料理をご案内するコーナーですが、ボンクラードさんのフィッシュフライに触発されて、ここしばらくは他の魚にも登場していただくことにしようかと思う盆間近。

敬具

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