拝啓
原の木村珈琲さんが、いよいよ12月8日㊋に廃業・閉店。
2017年の初夏、
ジャズの流れるワンコインのモーニング専門店として開業されて三年半。
マスターの御病気など、様々なご障壁を潜り抜け、
女性スタッフお二人による日替わりランチの人気店へと生々流転。
諸行無常が世の習いとはいえ、
沢山の常連さんに愛されてきたお店がなくなることは寂しい限り。
お元気なころには、六角堂カフェが開くたびにホットサンドや焼きチーズカレーを召し上がって下さったマスターへの感謝をこめて、
木村珈琲の名が記された、いつものカップで最後の一杯を頂くことに。
マスターの夢の香りが漂う湯気に眼鏡がほんのり曇り、
「ありがとうございました」の合掌し、
350円なのにたっぷりと注がれた珈琲をゆっくり味わわせて頂きました。
好物のアサリのお澄まし付き海鮮丼を出して下さったアヤさんや、
てんこ盛りのおかずでお腹いっぱいにして下さったユキさんにも感謝。
貸しに出された木村珈琲さんの店舗は借主も決まり、
まもなく改装が始まって新たなお店が開業されるとか。
新たに生まれる命を祝福したいものです。
その一方、
12月5日に、屋久島では新型コロナウイルス二人目の陽性者が確認され、
町役場のHPでも、その情報や感染防止の訴えが掲載。
役場の防災無線も繰り返し、
「不確かな情報による風評被害、不当な差別、いじめによる人権侵害などの行動は厳に慎んでいただきますようお願いいたします」と訴えておりますが、
年末年始、心が凍えさせる風が吹かないことを願うばかり。
ましてや高齢者や病身の身内がいるお店は「平常通り」とは参らぬのも道理。
小瀬田の喫茶樹林さんは、
12月6日㊐から通常営業を一時見合わ、テイクアウトのみの営業に。
「Mori cafe STAND」さんは、
12月7日㊊から年明けまで、例年より早めの冬季休業に。
食べ納にうかがうとテイクアウトのみでしたが、
店頭には家族連れやら観光客やらの行列で大盛況。
小瀬田のふれあいパークで島の安寧を祈りつつ、フルーティーカレーを頂きました。
また、移住者の多い屋久島。
介護や看護が必要な高齢者の身内が島外にいる島民も其処此処に。
平内のnaa yuu cafeさんは、12月14日㊊から春まで休業とのこと。
永久保の雪苔屋さんも、12月10日から 2月初めまで休業。
10日過ぎから、今年最後の営業を目論んでいた六角堂ちんたらカフェでしたが、
営業再開はまだ、しばらくお預けになるかもしれません。
12月8日は日米開戦記念日、
そして50年前に銃で撃たれて亡くなったジョンレノンの命日。
その一方で、お釈迦さんが悟りを開かれたことを記念する成道会であり、聖母マリア無原罪の御宿りの祭日。
“Imagine”を聴きながら、今在る社会のひずみと向き合うのもよい日かと。
敬具