屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島ボンボンポイ第54+2回 リンゴ可愛や第12回 平内 naayuu cafe 救いの御子は

拝啓

先日、島のスイーツ巡り「屋久島ボンボンポイ」をしばらく休止するお知らせをいたしましたが、

平内のナーユーカフェさんnaa yuu cafe | Facebookで、

12月13日(日)が今年最後の営業、

しかも、「ガトータタン マスカルポーネホイップクリーム添え」(フランス料理みたいに長い名前)をご用意されているとのことなので、食べ納にと車を発進。

 

20分後、メニューブックを確認すると、

「キャラメル煮リンゴ マスカルポーネホイップクリーム添え」えっ……

「タタン」の表示がない寂しさが身を吹き抜けつつも、

紅茶をお供に注文。

通常タタンは、バターと砂糖で炒めた(キャラメリゼした)リンゴを使いますが、

敢えて「キャラメル煮リンゴ」とされているのには何か製法に秘密があるのか?

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登場と同時に、リンゴの赤味とチーズの白さのコントラストが気持ちを明るくさせてくれました。

お味はと言えば、

一欠け口に入れるや否や、爽やかなリンゴの香りとともに、

ラム酒の甘い香りが口いっぱいに広がって鼻に抜け、

上質なリンゴの舌触りが心地好く、

なーゆー史上最上位にランクされる逸品かと。

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紅茶はポット入り、たっぷり二杯分なのが嬉しい。

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ちょうど他のお客様が引けた所だったので、のんびりした空間を独り占め。

おやつセットは100円引きなので、ことさらお得感たっぷり。

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こうした時間と空間こそがカフェの価値なのだと再認識。

 

しばしのくつろぎ(いつものだらだらとは違います)を得た帰り道、

小島のサンタマリア教会に寄って、例のあれ

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を確認しに伺うと、Open!

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近寄って小屋を覗けば、

天使がラッパを吹き鳴らし、東方の博士やら山羊?羊?やら牛やらが見守る中、

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エス様の誕生……かと思いきや、

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まだ12月24日ではないので、いらっしゃいませんでした。

 

きよしこの夜』(Silent Night)の歌詞通りならば、

「救いの御子は 馬槽(まぶね=馬の餌を入れる飼い葉桶)の中に 眠りたもう いと安く」のはずなのですが、

こちらは赤ちゃん用籠ベッドのよう。

空っぽの籠を見ていたら、やがて降臨される尊き方のお姿ではなく、

ベッドから昇天してしまった人の姿が思われ、

本田美奈子が病室で歌ったアメイジンググレイスが聞こえて来るようでした。

本田美奈子*岩谷時子 歌がつないだ“いのち”の対話 - YouTube

 元気なころの唄声も、何度聞いても目頭が熱くなります。

本田美奈子 - アメイジング・グレイス - YouTube

この冬のひと時、

温かな紅茶と一片のリンゴケーキを頂ける幸せが、

すべての地球人に行き渡りますように。

 

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本田美奈子. / アヴェ・マリア AVE MARIA - YouTube

敬具

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