屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

BookCafeの散歩道2021 第4回 MAPのお店 ジェラートとラープと山頭火

拝啓

六角堂のコテージにご滞在されるお客様の中には、散歩やジョギングを日課にされる方もしばしば。

そのお役に立てればとの思いもあって「六角堂ウォーキングコースマップ」を作成

どうせならと、お腹がすいたり喉が渇いて一休みができるお店なども書き込み。

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そこで今回は、どのコースでも最後に辿り着くジェラート そらうみ」さんと、

一番長い、原の益救神社を通るⒹコースの果てにあるノマドカフェ」さんをご案内。

 

「そらうみ」さんは島の素材を活かした季節感あふれるジェラートを頂けるお店。

Facebookで最近紹介された二つのジェラートが気になって足を運びました。

https://www.facebook.com/yakushima.gelato.soraumi/

それがこちらの紅白二段重ね。

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鮮烈な赤紫の上段は「有機栽培でつくられたローゼルのシャーベット」

爽やかな酸味がじめじめした梅雨の憂鬱を払ってくれるよう。

白い下段は「自家製卵とオーガニックローズマリーのミルクジェラート」。

しっかりとしたコクと香り立つローズマリーの風味の相性に感服。

もち米のみで作られたもなかカップは遥か昔、名古屋の資生堂パーラーで頂いたアイスクリームに添えられたウエハースを思い出させてくれました。

外に出ると、今頂いたミルクジェラートの産みの親がお見送りに。

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ご馳走様でした。

 

そしてもう一軒、原の「ノマド」さんはハイセンスな島カフェ。

こちらもFacebookで気になっていた「今週のランチ」を頂こうと。

Nomadocafe & ノマドハウスデザイン

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ラオスやタイのサラダ料理「ラープ」の「ムー=豚肉」を使った逸品。

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器に映える一品一品の彩りとそのコンビネーションはまさに「ノマドデザイン」。

ご飯も含めてスッキリさっぱりした味わいは屋久島の暑気払いにぴったり。

小豆を使ったチリコンカンも新鮮でした。

で、今回も毎度のことながらセットドリンクは熱々紅茶に。

ポットにはカップに三杯ほど注げるほどたっぷり。

一杯目は食事を頂きながら、そして食後にノマド文庫の本を読みながらゆるゆる二杯。

今回抜き出した一冊は、

夏井いつき&ローゼン千津 著「寝る前に読む 一句、二句。 - クスリと笑える、17音の物語」(ワニブックス 2017年刊)。

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中でも次の一句が心に留まりました。

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サルビアを咲かせ老後の無計画       菖蒲あや」

東京下町の粋なお姉さんの心意気に、日頃のもやもやもスッキリ。

ノマドのシンボルツリーだったタコノキが伐採され、脇の大木も大枝を払われて明るくなった店先には、可憐なスイレンが見送ってくれてました。

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で、その帰り道になんと!

県道際に咲くサルビアに目が留まってUターンしてパシャリ。

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はてさて、どなたが植えたものやら。

芭蕉の「山路来て 何やらゆかし すみれ草」の屋久島バージョンのようにも。

 

何やら俳句づいてまいりましたが、先日も私のテクテク姿を目に留められたご近所さんから「いよいよ山頭火のようになってきましたね」と言われたところ。

山頭火を代表する一句、

「分け入っても分け入っても青い山」

には「大正十五年四月、解くすべもない惑ひを背負うて、行乞流転の旅に出た」という前書きが付せられています。

墨染色のトレーニングウエアに帽子を被って山道に向かう姿は、煩悩にまみれた托鉢僧のように見えたのでしょうか。

そしてもう一句、

「どうしようもないわたしが歩いてゐる」

 

六角堂の本棚から種田山頭火の死生―ほろほろほろびゆく 』(渡辺 利夫著、文春新書刊)を抜き出してパラパラ項を繰る夜更け。

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来週には何とか、ちんたらcafeを開けようかと。

敬具

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