拝啓
今日、六角堂コテージにチェックインされたお客様の話によればフェリー屋久島2はかなり揺れたとのこと。
遥か南洋を猛烈な勢力で西進する台風第26号イートゥーさんの影響かと。
それでも島の里は穏やかに晴れ、県道を走ると何台もの自転車に遭遇。
年明け2月に催される「2019サイクリング屋久島 & 屋久島ヒルクライム2019 <太古の森を感じて世界自然遺産の島でエコライド>(http://eco-ride.info/)に向けてのトレーニングでしょうか。
そんな土曜日のお昼時、以前から気になっていた原(はるお)集落の東側にある木村珈琲さんの日替わりランチを頂くことに。
この秋からお店は毎日営業に。
オーナーご夫妻がお店に立つ日の日替わりは和食中心で今日は炊き込みご飯と具だくさん汁だとのこと。
スパゲッティーもできるとのことでしたが、ここはご飯で。
関西風の味付けの炊き込みご飯はふっくらと、お汁は根菜などがたっぷり入って、しっかり満たされました。
ちなみに昨日はちらし寿司で明日は焼きチーズオムライスとのこと。
近い内に始められる予定の明石焼きのテイクアウトも楽しみです。
いつもならば食後の珈琲も頂くのですが、今日は思うところあって慌ただしく車を発進。
向かった先は車で約2分、原集落の西側にある「どうぶち」さん。
バス停「泥淵川」の前。泥淵=どうぶち。
屋久島を行き来していた10年ほど前に一度伺ったきりでしたが、昨日から昼食の後はここへ行こうと決めていたのです。
その理由は三つ。
一つ目は先日、ブログ記事「夕焼けに何やらゆかし男Cafe & 海渡る移住女性の逞しさ」を書きつつ、単身オヤジcafe「どうぶち」さんをこのブログでご案内していなかったことに気付いたこと。
二つ目は昨日、
安房の地魚燻製屋「ケイ水産」さんのネット記事「奪った命を無駄にしたくない。トビウオに恵まれた屋久島で見つけた暮らし。」(https://gyoppy.yahoo.co.jp/featured/4.html?fbclid=IwAR2uW-ozYYETpk2OJpPQjwuVUViXb_lNbdEXgRrnekvHL95Y_A7r2p7CDbM)を読んだこと。
三つ目は昨夕、
安房の「ジャングルキッチン近未来」( 梅雨明けを手土産に来い11号)のオーナーさんの訃報に接したこと。
その三つがどう繋がるのかはさて置き、「どうぶち」さんの店内へ。
島の焼酎の名が刻まれた前垂れ締めたマスターに「珈琲一杯頂けますか」と声を掛け、席に着くや目に入ったのは、山口百恵のLPやシングル盤の数々。
今、世間をお騒がせ中の沢田研二の「危険なふたり」も。
窓辺にはぎっしり文庫本と漫画本。
その棚から抜き出した一冊は、やはりこれでしょう。
昭和に満ちた店内で、お代わりお好きなだけとポットに入れて下さった珈琲(300円)にぴったり合うのは……
1974年の連載当初は『ビッグコミック』に掲載され、44年経った現在も『ビッグコミックオリジナル』に月一掲載中。
若い方は映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の方がなじみ深いでしょうが、原作漫画は中学国語の教科書に掲載されたこともある秀作です。
そんな昭和の世界をしみじみ捲ると初老のライターの呟きが……
男のロマンの行きつく先はこんなところなのでしょうかと思いきや、「どうぶち」さんに三々五々訪れる先輩方のお姿には、島で暮らす渋みも。
車に「カセット」が積んであれば沢田研二の「危険なふたり」を流しつつ、島一周したくなるような秋のひと時。
最優秀歌唱賞
由紀さおり「恋文」
由紀さおり「恋文」
最優秀新人賞
桜田淳子「わたしの青い鳥」
桜田淳子「わたしの青い鳥」
まさに歌謡曲全盛の時代でした。
♪今日まで二人は恋という名の旅をしていたと言えるあなたは……♪歌詞はこちらからどうぞ
敬具