拝啓
師走に入って奥岳には積雪、先日は島の北側宮之浦には霰が降り、今日は海上荒天によるフェリー欠航。今年の屋久島の冬は例年になく荒っぽいようです。それでも午後3時過ぎの麦生の海には青空も広がり始め、南へ渡る船影も。
こんな午後は静かなお店でゆっくりお茶でもと思って車を走らせ……る間もなく、麦生の六角堂から200mほど先にあるイタリアンジェラート専門店「屋久島ジェラートそらうみ」さんへ。
お目当ては、先日FBで紹介されていた「アッフォガート」。カウンターで早速注文。
ハンモックには座らずに、窓際の書棚の横の席に腰を下ろし
気になる本を数冊抜いて待つことしばし
アッフォガートとはイタリア語で「溺れる」という意味だそうで、「ジェラートにエスプレッソを一気に掛けて召し上がって下さい」とのアドバイスに従って
塩ジェラートのほんのりした甘味塩味とエスプレッソの苦み香りが互いに引き立てあった逸品。冬場限定なのがもったいないほど。一匙ごとにくつろぎながら気になる一冊をぱらりはらりと
鍵井靖章『アシカ日和』（マガジンハウス刊）
メキシコにある通称アシカ島で撮影された水中写真集のアシカたちはどの表情も豊か。
扉にサインがあるので伺えば、著者のカメラマンさんはご友人とのこと。島に移住して四季折々の海・山・沢を堪能されているオーナーご夫妻の人柄にじんだ一杯と一冊。
ゆったりしたお茶の時間、御馳走様でした。
敬具
これまで紹介した「屋久島ほんの気持ちばかり」インデックス
高田渡『バーボン・ストリート・ブルース』
