屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島ほんの気持ちばかり第10回 本を作る珈琲焙煎所 一湊珈琲

拝啓

今週9日から17日まで定期点検のため定期検査で運休となる島の足フェリー屋久島2。

島の最繁忙期GW前とはいえ、自家用車で海を渡って観光を楽しもうとされるお客様には辛い9日間。生活物資や宅配便の遅配などがないことを願うばかり。

そんな宮之浦港には紺と白に塗り分けられたシックな客船の姿が。
イメージ 3
望遠レンズでのぞけば“NIPPON MARU”。
イメージ 4
2018年末に米領グアムの港で埠頭に衝突事故を起こし、船長からアルコールが検出されて騒ぎになった商船三井のクルーズ船。

ネット検索してみると「博多発-本部着4泊 グランドスウィート426,000円」の「春の屋久島・徳之島・沖縄クルーズ」で寄港中の様子。
楽しく安全な航海をと心の中で手を合わせつつ、向かった先は船ではなくて宮之浦港フェリーターミナル二階、「一湊珈琲」さん。
イメージ 2

実は先月末に、一湊珈琲の高田みかこさんが新たな島の里ガイドブックを出版されたとFBで知った矢先、先週六角堂にご滞在下さったお客様が手にしておられて「先を越されてしまった!」と悔しい思いを。

急いで走った安房の泊書店さんにはなく、ひょっとしたらと覗いたお土産物屋さんや空港売店にもなく、これはもう行くしかないとカフェの仕入れがてら宮之浦の一湊珈琲さんまで。

その店内、オーダーカウンターの上に、鎮座ましましておりました。
『Hello! 屋久島 —あなたの“とっておき"を見つける旅』(アノニマ・スタジオ 2019/3/18刊行)
イメージ 1
聞けば、島の南部では武田産業さんと山岳太郎さんに置いているそうですが、確実にあるのは一湊珈琲さんだけだとのこと。
すでにamazonでも入手可能。 Kindle版 でもどうぞとのこと。
全国書店で販売されていながら、島の本屋にないのが何とも悲しい……

日替わり珈琲「ケニア」を注文し、本を携え何やら一仕事を終えた気分でカウンター席に座ると……
イメージ 7
お隣には先日六角堂の「静香さんの夜cafe」にいらしたお客様とばったり……
本の中身は六角堂に戻ってじっくりと、ということでしばし雑談。

ご挨拶の文章に続く“CONTENTS”には、永田から時計回りに集落ごとのお店等の案内先が。
イメージ 5

イメージ 6

すでに飲食店営業を休止されてしまった「ぷこちゅ」さんの記事は一つの記念碑。
このブログでもご案内した店が沢山ありますが、取材する目が違い撮った写真が違うとまた新たな発見も。

amazonのサイトでは
Hello! 屋久島 —あなたの“とっておき"を見つける旅
内容紹介
屋久島の港で珈琲店を営む地元出身の著者による、ビギナーもリピーターも満足できる厳選おすすめスポット&ショップ案内。
山や森だけじゃない、とっておきの屋久島に出会えます。
エリアごとに特徴を押さえた楽しみ方の提案で、旅のプランニングに役立ちます。

出版社からのコメント
世界自然遺産・屋久島。
登山やトレッキングのイメージが強い島ですが、山に登らずとも里で素敵な風景に出会えたり、島民に愛されている魅力的なお店が数多くあります。
地元出身、現地在住の著者だからこそ自信を持っておすすめできる、一般のガイドブックには載らないとっておきの情報をたっぷり紹介。
人、お店、風景……それぞれのエピソードが丁寧に描かれているので、読むだけでも旅気分が盛り上がります。
女子旅でも家族連れでも、季節や目的に合わせた楽しみ方はいろいろ。
ルートを自由に組み合わせて、自分だけのプランが立てられます。

島を訪れて下さるお客様のよき道案内。
作者のお店で、ご主人が淹れる極上の珈琲を擦りつつページを捲るというのもまた、一つの旅情かと。

敬具


これまで紹介した「屋久島ほんの気持ちばかり」インデックス

西岸良平作「三丁目の夕日
堀江重郎著 『屋久島 神々からの伝言』
西邨マユミ著『キレイな人は「その一口」を大切にする 正しい食欲のつくり方』
石田紀佳著『魔女入門 暮らしを楽しくする七十二候の手仕事』
星野道夫著『魔法のことば 自然と旅を語る』
鳥居著『キリンの子 鳥居歌集』
石和鷹著『地獄は一定すみかぞかし 小説 暁烏敏』
前野隆司『「死ぬのが怖い」とはどういうことか』
荒木経惟『いい顔してる人』
鍵井靖章『アシカ日和』
高田渡『バーボン・ストリート・ブルース』