屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島の生き物

お客様にご覧いただけなかった 五月の花々

拝啓 沖縄は例年以上に早く梅雨が明けたようですが、 屋久島は梅雨真っ只中。 ここ数日お日様もお月さまも顔を見せてくれず欝々ですが、 島の緑はますます深く。 今回は、コロナ災禍でご来島いただけなかった皆様に、 テクテク歩きながら撮った里の花々をご…

Book Cafeの散歩道 第10回 5/25 #7日間ブックカバーチャレンジ 第四週 #day6 最後の一日

拝啓 2020年5月25日、全都道府県で緊急事態宣言解除。 このひと月あまりの出来事は、日本の年輪に刻まれることでしょう。 #7日間ブックカバーチャレンジ 第四週は6日目で終了となりましたが、旧約聖書によれば神様も六日で天地創造を終え、七日目は休息され…

Book Cafeの散歩道 第9回 5/22・23・24 降られても濡れてしまえば傘いらず

拝啓 さて散歩にでもと思うや否やにわか雨。 島中どこを歩いても、樹々の命が吹き出しております。 5月22日 田所美恵子著「針穴写真を撮る」 #7日間ブックカバーチャレンジ全国の緊急事態宣言解除まで継続中-第4ラウンド #day3 Instagramが流行り出して、凝…

Book Cafeの散歩道 第8回 5/19・20・21 島の旅、世界の旅、宇宙の旅

拝啓 鹿児島の県花カイコウズが盛りの屋久島南部。 来年のこの花の季節にはたくさんのお客様で島が賑わってほしいもの。 5月19日 カレル・チャペック著「五つのパン」 #7日間ブックカバーチャレンジ全国の緊急事態宣言解除まで継続中-第3ラウンド #day7戯曲…

Book Cafeの散歩道 第7回 5/16・17・18 散歩は雨で二日間お休み

拝啓 いよいよ西洋紫陽花が開き始めた六角堂。 今日も読書と里巡り。 5月16日 上橋菜穂子著「バルサの食卓」 #7日間ブックカバーチャレンジ 第3ラウンド #day4昨日、島の書店事情を探索中、安房の泊書店で初めて買った文庫本(図書カードではなく現金です)…

Book Cafeの散歩道 第6回 5/13・14・15 梅雨にも負けずコロナにも負けぬ 丈夫な島を作りたい

拝啓 もう梅雨が来たかのような屋久島のザザ振り。 ダチュラの花がしっとりと。 今回もよろしければ、六角堂の本と屋久島の小径へ。 5月13日 インゲ・ショル著「白バラは散らず」 #7日間ブックカバーチャレンジ 第3ラウンド #day1掟破りの#7日間ブックチャ…

Book Cafeの散歩道 第5回 5/10・11・12 ヒトはサルより危険がお好き

拝啓 奄美や沖縄はすでに梅雨入り。 屋久島も台風1号の影響で雨続き。 モッチョム岳を映す田んぼの苗はすくすくと。 5月10日 カン・ギョンス著「ママ」 #7日間ブックカバーチャレンジ 第2ラウンド #day5絵本はコドモの読み物、と思われがち。六角堂の本棚に…

Book Cafeの散歩道 第4回 5/7・8・9 ひっそり咲く花、ひっそり屋久犬、屋久鹿、屋久猿の罠

拝啓 屋久島の緑華やぐ爽やかな季節。 観光のお客様の姿も絶え、ひっそりとした島のBook Cafeから今回も、 #ブックカバーチャレンジと里巡り散歩のご紹介。 5月7日 安倍公房著 「砂の女」 #7日間ブックカバーチャレンジ 第2ラウンド #day2閉じ込められた空…

Book Cafeの散歩道 第3回 5/4・5・6 GW終盤の里

拝啓 ヤマアジサイの花が開き始めた屋久島の里。 ちんたらBookCafeからの#7日間ブックカバーチャレンジと里巡り散歩の記録、 第3回は5月4日から6日、GW最終日までのご紹介です。 5月4日 小山内 美智子著 「車椅子で夜明けのコーヒー」 #7日間ブックカバーチ…

Book Cafeの散歩道 第2回 5/1・2・3 Book Cafeのミッション

拝啓 里を巡れば野イチゴの実。 文房具屋を兼ねた書店が二軒しかない屋久島、そしてコロナ災禍で休業したままの六角堂ちんたらブックカフェ。 7日間ブックカバーチャレンジとは…読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ、コロナへの知的な対抗。 Book Cafe…

BookCafeの散歩道 第1回 4/28・29・30 7日間ブックカバーチャレンジとちんたら散歩の始まり

六角堂スパイシーブックカフェ☕イートハーブからのお知らせ GW(と呼ぶのもはばかられる日々)も今日で終了。 しかし、6日までのはずだった新型コロナウィルス感染防止対策の「緊急事態宣言」は延長され、 ちんたらブックカフェも、今しばらく休業延長させて…

花佳し 食佳し 蛍佳し 初夏の屋久島満天の星

拝啓 六角堂の川縁では早やホトウの花がふっさり咲き始め 海には漁船がくるりと輪を描いて ググリと寄れば釣り船なのか 走らす波の心地よさ 隣の畠ではポンカンの花が満開に。 山手に上がればタンカンの白い花が咲きそろい ふうわり漂う甘い香り。 思わず頭…

屋久島弁当三昧 第4回 回る回るよ日替わりに 原 木村珈琲

拝啓 新型コロナウィルス感染拡大防止のための「緊急事態宣言」が発令されたものの、島の防災無線は相変わらず「注意してください」の繰り返し。 そんな中、テイクアウト営業への切り替えやお持ち帰りの推奨を図る島の飲食店が次々に。 観光客で賑わう「いそ…

屋久島の「三密」 身に何を結び、口に何を唱え、意に何を観ずれば、災厄退散成就せんや

拝啓 庭のレモンの花がほろほろ咲き ブルーベリーが実を結び始め コテージ脇のコデマリは雨に濡れ 沢ではカニが光る 屋久島麦生の六角堂。 昨日、コテージをチェックアウトされたお客様をお見送りし、これでGW前まで長期滞在のお客様以外、ご滞在予定のお客…

屋久島カレー事情 第82回 見よ新緑の焼きカレー 栗生 LA PONTO

拝啓 新型コロナウイルスが地球を覆いつつある不安や閉塞感と闘う力を得たい。 そんな思いを改めて抱いたのは栗生の「CAFE La PONTO」さんのお知らせを見て。 一つの覚悟を示しつつお店を開ける姿に学ぼうと、西に向かって車を発進すれば…… 麦生の県道際には…

ちんたらブックカフェ、今しばらくのお休みをご容赦くださいませ

六角堂スパイシーブックカフェ☕イートハーブからのお知らせ 弥生屋久島、「千尋の滝公園」駐車場裏手、改修された散策路を歩めば…… 満開の暖流桜。 空を流るる桜の河。 里に下った原集落の「山河公園」。 五分咲きの桜に蜜蜂ぶんぶん。 麦生集落の「桜とホタ…

ショウガとキョウチクトウのランはいかがですか

拝啓 今日、6月10日は…… ◎時の記念日 東京天文台と生活改善同盟会が1920年に、 「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と制定。 「日本書記」の天智天皇10年4月25日(グレゴリオ暦換算671年6月10日)の項に、 漏刻を新しき台に置く。始…

アースデーに灯るボンボリ

拝啓 平野のYakushima Organic Resort "Aperuy" さんでアースデイの催しが行われた4月20日の深夜二時過ぎ 平成最後の満月に六角堂はボンボリ照らされて…… 夜明けの庭にはティーツリーの白い花がふんわりボンボリ咲き揃い…… その午後、松峰(安房)の陶芸家山下…

ひとしずく受けて潤う島桜

拝啓 明日は3月3日のお雛祭り。先月末には初夏のような陽射しに恵まれた屋久島でしたが、月が替わって冷たい雨がしとしとと。 少しずつ増え始めた「わ」ナンバーのお客様には非常の雨かも知れませんが、島の南部の桜の花は精一杯のおもてなし。 「千尋の滝」…

るす番猫業務 watch & catch cat

拝啓 例年になく暖かな1月中旬。間もなくタンカン収穫期を迎え、 六角堂の庭にもヒヨドリやメジロが飛び交う午後、ニャーの背中を見ると、 これはもしやと庭に降りれば、やはり…… 羽からするとヒヨドリではなくハトの仲間のようにも。 羽の色が青み掛ってい…

曇天に小鯛跳ねたる初恵比寿

拝啓 全国的な寒波のせいか吹く風冷たい屋久島ですが、平野集落の西の端、島には珍しい浄土宗の玄清寺別院慶照院さん(https://yahoo-japan01.webnode.jp/)入口では寒緋桜が七分咲き。 花芯が深い緋色の花もあれば 淡いピンクや 花弁の白い花は別種でしょうか…

クリスマスにニャーからのプレゼントが

拝啓 クリスマスの朝。 猫には人知れぬ能力があると言われていますが、六角堂の従業員のニャーもにもその片鱗が。 以前、雇い主の誕生日にプレゼントを持ってきてくれましたが、今回も同じものをクリスマスプレゼントしてくれました。 チキンでも七面鳥でも…

六角堂接客&予約獲得担当従業員の冬支度

拝啓 島の防災無線から果樹など農作物の被害を防止するためヤクザルやヤクシカの捕獲に関する注意が流れてくる昨今。野生生物との共生はなかなか難しいものが。 さて、六角堂のにゃー。誤解があるようですが、彼女は野良(野生)猫ではなく、またペット(愛玩動…

フトモモの香り流れし六角堂

拝啓 ホトー川バス停から歩いて20歩の六角堂。その沢筋にホトウの花が咲き始めました。 ホトウ(蒲桃)はフトモモ科フトモモ属のフトモモで学名はSyzygium jambos。別名ローズアップル。六角堂の庭には他にもフトモモ科の樹木があちこちに。 母屋(カフェイート…

桜咲く園に群れるはハチばかり お弁当タイムの穴場です

拝啓 春の彼岸も過ぎて、春うららかな屋久島麦生の週末土曜。明るい日差しに誘われて先週末にほころび始めた『桜とホタルの里公園』の桜のご機嫌伺い。 川沿いの公園の入り口に差し掛かると、足元にはレンゲと菜の花、遠くにそびえるモッチョム岳、その合間…

縦縞の狩衣纏う独女なり メジロヒヨロドリ捕りて暮らさん

拝啓 平成28年の国民生活基礎調査によれば、全世帯の内「単独世帯」の割合は26.9%。 65歳以上の高齢者世帯を見れば「単独世帯」の割合は49.4%。 都会か田舎か若者か年寄りかを問わず、日本国はいつの間にか「おひとり様」の社会になってきたようです。 六…

日めくりを破りて香る金木犀 六角堂コテージでごゆるりと

拝啓 二つの台風が去った後、島の秋は急に深まって、六角堂の母屋は甘い香りに包まれています。 金木犀と並んで秋を彩る山茶花も小さな花をほころばせ ハイビスカスには蝶や蟻が蜜を吸い 屋久島らしい11月、晩秋の始まりです。 11月中旬から年末までコテージ…

秋津羽の舞にて仕舞う野分かな

拝啓 台風15号の中心は種子島付近に移動し、屋久島麦生では吹き返しの風が時折強く鳴る昼前。掃き出し窓のシャッターを上げると、薄墨色の空にトンボの群れ。 白波うねり水平線も霞んだ空を 雨風なんぞものともせずに飛び回る力強さと敏捷さ 群れて飛び、オ…

女房は年上なりや島ツバメ

拝啓 今週も屋久島は梅雨前線の真下にあって 断続的に強い雨が降りしきる中、ひらりひらりと舞う愛らしいツバメの姿を見かけました。安房のAコープの軒下にはツバメの巣。つがいのツバメがせわしなく巣に餌を運んでいます。 その一方、島には同じように子作…

フトモモの白さ愛でませ梅雨のカフェ

【六角堂スパイシーブックカフェ・イートハーブからのお知らせ】 次回の営業 29日㊊ と 30日㊋ 12:00 Open ~ 夕闇 Closed お問い合わせ・テイクアウトのご注文は 080-1466-0006 拝啓 県道から「わ」ナンバーの姿が少しばかり目立たなくなった五月中・下旬…