屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

Book Cafeの散歩道 第8回 5/19・20・21 島の旅、世界の旅、宇宙の旅

拝啓

鹿児島の県花カイコウズが盛りの屋久島南部。

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来年のこの花の季節にはたくさんのお客様で島が賑わってほしいもの。

 

5月19日 カレル・チャペック
「五つのパン」

#7日間ブックカバーチャレンジ
全国の緊急事態宣言解除まで継続中-第3ラウンド #day7
戯曲『ロボット』(R.U.R.)で ロボット という言葉を作ったとされているカレル・チャペックの短編『飛ぶことのできた男』が、30年ほど前、第一学習社の現代文の教科書に収録されていました。
国家や体制、権力や権威、学校教育を批判した作品で、よくぞ掲載したものだと感心しましたが、残念ながら次の改訂で削除。
底本を探したのですが見つからないまま時は過ぎていたのですが、
先日「チャペック ショートセレクション」に『飛べた男』として収録されていることを発見。
早速amazonで注文したところ手違いで二冊到着( ノД`)
誰もが、いつまでも「自分なりの飛び方」を忘れないでいてほしいと強く願う昨今。
手元に置いて繰り返し読んでみたいという方に一冊お譲りいたします。


この本のバトンは、ひょっとしたら昔「飛ぶことのできた男」を読んだかもしれない看護師で詩人のMisato Seike Horieさんに送らせて頂きます。
スルー自由自在です。
ps.以前頂いた詩集は六角堂の本棚に今もちゃんと並んでおります。

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コメント欄

清家美里著『勇者のスキップ』

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ちんたら散歩風景~

この日は尾之間の一万歩コースをテクテク。

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島の暮らしの変遷と

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水湧く島の風景を満喫。

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この日の散策の様子はこちらでもご案内。

 

5月20日 文部省著日本平和委員会)
「あたらしい憲法のはなし」
#7日間ブックカバーチャレンジ
全国の緊急事態宣言解除まで継続中-第4ラウンド #day1
平成・令和を通して、今ほど「国家」の役割と「政治家」の姿勢・能力が問われている時はないかと。
日本国憲法前文(一部抜粋)
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
これに曲を付けて歌っていらっしゃる引田香織の存在を、今日初めて知りました。

本日ご案内の小冊子は、日本国憲法が公布されて10か月後の1947年8月、文部省が全国の中学1年生に教科書として発行したものの復刻版。
日本平和委員会 初版発行/1972年11月3日、第28版/1993年4月10日。
「英文憲法」を新訳した「やさしいことばで 日本国憲法」(マガジンハウス)と併せて読まれると、一層理解が深まるかと。

この本のバトンは、京都の某女子校で奮闘されている田中 めぐみさんに“敢えて”送らせて頂きます。

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コメント欄
池田香代子訳「やさしいことばで 日本国憲法」(マガジンハウス)

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ちんたら散歩風景~

なぜかクチナシの花には五弁と六弁が。

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ブラシの樹の花が其処此処に溢れています。

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5月21日 スウィフト著
「がリヴァー旅行記
#7日間ブックカバーチャレンジ
全国の緊急事態宣言解除まで継続中-第4ラウンド #day2
関西は宣言が解けたものの、関東や北海道は未だ猶。
疑心暗鬼や鬱積したエネルギーで人を傷つけないようにしたいもの。
そんな時、お薦めなのは冒険物語。
しかもユーモアやウィット、風刺の香料も効いた作品となれば、スウィフトの「ガリヴァー旅行記」の右に出るものはないかと。
原作は1726年の発表。300年の時を越えて人類を魅了し続けています。
岩波文庫平井正穂の訳ですが、ワサビ抜きがよろしければ岩波少年文庫中野好夫訳をどうぞ。

この本のバトンは、旅と冒険と屋久島を愛して下さる末藤ご夫妻に送らせて頂きます。

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コメント欄
少年文庫版の訳者、中野好夫の少年少女に向けた言葉がまた面白い。

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ちんたら散歩風景~深夜に撮影

この日の散策は深夜2時30分、H-IIBロケット9号機(宇宙ステーション補給機こうのとり」9号機)の打ち上げ観望による睡眠不足でお休み。

車で3分ほど、遠く種子島の島影が臨める麦生の恵比寿様の脇で写真撮影。

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三枚ほどロケットの光をどうぞ。

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敬具