屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

女房は年上なりや島ツバメ

拝啓

今週も屋久島は梅雨前線の真下にあって

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断続的に強い雨が降りしきる中、ひらりひらりと舞う愛らしいツバメの姿を見かけました。安房のAコープの軒下にはツバメの巣。つがいのツバメがせわしなく巣に餌を運んでいます。

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その一方、島には同じように子作りにいそしみながら愛らしくない飛翔物も。

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島での通称「流し虫」、別称「八時虫」の名の通り、今夜もぴったり八時に街路灯に群がる虫の正体は、シロアリ目(等翅目)ミゾガシラシロアリ科に分類されるイエシロアリ

アリは八の仲間ですが、シロアリはゴキブリの仲間。一群を構成する個体数は最大で100万。人には迷惑な存在ですが、枯れ木や朽木を食べるので森の再生者。

「有限会社ハクエイシロアリ」さんの記事よれば、幼虫が女王アリや働きアリに分化する中、交尾をするためだけに羽をもった羽アリが生まれるとのこと。
 
羽化・産卵のメカニズムをもっと詳しく図解入りで知りたい方は、有限会社ハクエイシロアリさんのサイトでどうぞ。

日暮れには巣で眠るツバメの夫婦も、人の世の「若いツバメ」のように夜行性ならもっと楽な生活ができるでしょうに。

敬具

追伸
今時、「若いツバメ」の意味を知っている方は少ないかと存じます。ご興味があればWikipediaで「平塚らいてう」をご検索ください。ちなみにらいてう(雷鳥)の気性は肉食系でしたが、食生活は菜食主義者でした。