屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

フトモモの白さ愛でませ梅雨のカフェ

【六角堂スパイシーブックカフェ・イートハーブからのお知らせ】

次回の営業

29日 30日

12:00 Open ~ 夕闇 Closed

お問い合わせ・テイクアウトのご注文は

080-1466-0006


拝啓

県道から「わ」ナンバーの姿が少しばかり目立たなくなった五月中・下旬。それでも海の向こうからご来島のお客様が六角堂にもお立ち寄りくださり、有り難い限りです。

ただ、チンタラカフェの能力を超えたお客様がいらしてくださった折には、お待たせするやら注文を間違うやら……特に、ご常連のお客様には随分とご迷惑やご不便をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした。

さて、梅雨入りの到来を感じさせる雨の上がった休業日の六角堂には、雫に濡れた花々の陰でお客さんを待ち構えるクモの姿も。

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今が盛りのクチナシは、次々咲いてはすぐ「クチナシ色」(少し赤味のある黄色)に変色してしまうのが残念。秋に熟す実は「山梔子」(さんしし)ともいい、古くから染料や薬料として用いられ、現在でもキントンを作るときにさつま芋の色づけに使われたりするとか。

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クチナシの花は六弁で、密かに六角堂を見守ってくれています。そして、この雨を境に開き始めたのが六角堂のシンボルフラワー紫陽花。京都で挿し木をし、3年ばかり車で往復するたびに運んだポットは6種類、400ポットほどになるでしょうか。

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虫や陽射しにやられて大半は根付かず、生き残ったのが今咲く愛おしい紫陽花です。

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梅雨入り前の風情の中で、屋久島らしいのは萩とツツジが隣り合わせで咲いているところ。

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地球温暖化が進むと、今世紀末には東京の平均気温が5℃近く上昇し現在の屋久島と同じぐらいになるとか。こんな景色が東京でも見られるようになるのでしょうか?

さて、先日のブログでもご紹介したこの白い花。

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雨で綿毛の花弁が濡れ猫のようになりながら雫を光らせておりますが、

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忘れてしまったその木の名を、有難いことに教えて下さる方がいらっしゃいました。「メラレウカ」。タナカ園芸のHPで確認してみるとフトモモ科・メラレウカ属(コバノブラシノキ属)のメディカルティーツリー(Melaleuca alternifolia)のようです。



オーストラリア先住民族のアボリジニの間では何千年もの間、この葉を砕いてケガや皮膚の治療などに使われてきたそうで、「ティーツリー」エッセンシャルオイル(精油)がとれることでもよく知られているとのこと。期せずして香りを貴ぶスパイシーブックカフェにぴったりの花でした。

そういえば散り初めになりつつあるホトウの樹もフトモモ科。

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島はフトモモが育ちやすい環境にあるのでしょうか。

六角堂は二つの小さな沢に挟まれ、比較的夏は涼しく冬は温かではありますが、その沢筋にはホトウの樹と並んでこんな白い花もあちこちに。

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島の其処此処で自生している花ですが、悲しいことに弱りゆく脳細胞はこの花の名も忘れてしまいました。

よろしければどなたか、この花の名を教えて頂ければ幸いです。

敬具

追伸

知り合いの方々から白いサガリバナの名を教えて頂きました。
ある方は「ダチュラ」、ある方は「チョウセンアサガオの仲間」、ある方は「エンジェルストランペット」と。そこでそれらの名を頼りにネット検索。
Wikipediaでエンジェルストランペットを検索すると次のように。

ナス科のキダチチョウセンアサガオ属……園芸名でエンジェルストランペット(Angel's Trumpet)と呼ばれることが多い。
かつては近縁のチョウセンアサガオ属に含めていた。
そのため園芸名ではチョウセンアサガオ属(Datura)の学名からダチュラの名が使われる場合もある。
薬草に使われることもあるが、一般には毒草として扱われ……主に地下茎から抽出した成分は、聴覚性幻覚・急性痴呆・行動異状を引き起こす。
花言葉は、愛敬、偽りの魅力、変装、愛嬌。

キダチチョウセンアサガオ属
高木または低木で、下向きの花をつける。
チョウセンアサガオ属
一年草または多年草で、上向きの花をつける。

聞けば、屋久島では下を向いてて咲くので「貧乏草」と呼ばれるとか。

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