拝啓
日毎深まり行く屋久島の秋。
秋の果物と言えば「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」と言う訳で代表は柿。
しかし屋久島で、たわわに柿がなっている風景を見た記憶がありません。
六角堂の庭に今なっている実はレモンのみ。
今日、楠川の茶屋「じょんこう」で頂いたカレーのデザートは、
地元産グァバのゼリーでした。
しかし、
10月になって島のそこここのパン屋さんやカフェに登場し始めたのがリンゴ。
10月9日、trip curryさんが安房の「檸檬」さんで間借りカフェを開催。
こんにちはとさようなら 2023年秋 屋久島ボンボンポイ 第69回 𝐇𝐄𝐀𝐋𝐓𝐇𝐘 𝐂𝐀𝐅𝐄 𝐘𝐔𝐉 安房でこの秋冬 - 屋久島六角堂便り~手紙
そこで頂いたのが「焼きリンゴキャロットケーキ」。
その週の木曜、
雪苔屋さんのInstagramにリンゴの写真が載っているのを見つけ、
開店一番に一番乗りで頂いたのが秋の定番「紅玉リンゴのケーキ」。
しっかりとした紅玉の触感と甘酸っぱさに、秋の深まりを確信しました。
雪苔屋(@yukigokeya) • Instagram写真と動画
おやつと珈琲 雪苔屋 屋久島町 (yukigokeya.wixsite.com)
一方、
尾之間のパンドシュクルさんではリンゴを使った新作がいくつも。
今回頂いたのは「リンゴデニッシュ」と「アプフェル」+チョコドーナツ。
新登場の「アプフェル」は風味と言い触感と言い、どなたにも体験していただきたい上質な逸品。
秋定番のアップルパイを頂こうと昨日伺うと車を止める隙もなく、店の前は順番待ちの人が長蛇の列。
こっそり電話で取り置きをお願いすると「売れ切れちゃいました」。
そこで水曜日に取り置きをお願いすることに。
パン・ド・シュクル(@sure.310) • Instagram写真と動画
そして、
宮之浦の「ひらみ屋」さんで頂いたのは……
「リンゴとラズベリーのバトン」。
素朴なパンの味わいと、中に秘められたリンゴの愛らしさにほっこり。
屋久島に、こんなリンゴのパンがあったのかと少しびっくり。
春牧の「シイバ」さんでは定番の「アップルデニッシュ」を。
聞けば店主の気紛れで、アップルパイも近々登場するかも、と。
10月からNHKで放送開始された朝ドラ『ブギウギ』。
戦後の混乱期、庶民を勇気づけた笠置シズ子がモデル。
『東京ブギウギ』が大ヒット。
同じ時期、巷に流れていたのが、
戦後映画第1号『そよかぜ』(1945年10月11日公開)の主題歌として発表された『リンゴの唄』。
コロナ禍の2020年10月から12月にかけて、
このブログでは「リンゴ可愛や」全12回シリーズを掲載しておりました。
それから早や三年。
2023年の秋はウクライナへのロシア侵略に加えて、
アフガニスタンの大地震で家を失った人々が寒さの冬を迎えようとしています。
浮かれた気分にはとてもなれないご時世ですが、
未来を切り開くための元気を、
一切れのリンゴから頂きたいと願うばかり。
短いシリーズとなるかもしれませんが、
『リンゴブギウギ』の第一回でした。
敬具