拝啓
世間の若い衆にとって10月末はハロウィン。
屋久島空港滑走路脇の mori cafeではハロウィン パーティ。
開店直後から大盛況。
「シナモンアップルサンデー下さいな」と声を掛ければ、
屋久島のMaya Miki こと Moricafe Maikoが
「首を洗って待ってな!!」
とは言われませんでしたが、
「とってもたくさんお待たせしますがいいですか?」と。
サムズで草払い機の歯を買いに行き、
滑走路を眺めつつしばし待って頂いたのが、
こちらハロウィン限定『シナモンリンゴサンデー』。
窓の外ではコスプレした少年たちが剣と機関銃で乱戦。
子供のチャンバラごっこなど令和の時代にまだあったのかと、
ほのぼの鑑賞しつつ頂きました。
リンゴもさることながら、器が六角形だったのが嬉しい。
ハロウィン限定メニューは28㊏29㊐のみです。
moricafé(@moricafestand) • Instagram写真と動画
さて、
昨夜10月27日は旧暦の9月13日。
午後10時過ぎには六角堂の真上に十三夜「後(のち)の月」。
十三夜は栗や豆の収穫期に当たるため「栗名月」「豆名月」とも。
そこでパンドシュクルさんで「栗のデニッシュ」を。
サクッと齧ればふんわり栗の香りが漂います。
そしてペイタさんで
「栗のパイ」と「スイートポテト」を。
愛らしいパイを半分に切ると……
栗が丸ごと一個の満足感。
スイートポテトはシットリムッチリ。
ご馳走様でした。
タイミングが合えば頂こうと思っていた、
一湊の月一出張カフェ「waa_ma_no_yakushima」さんのリンゴと栗のパイは、即刻売り切れで頂けなかったので、
ThreadsのWAA ma-no (@waa_ma_no_yakushima)
島のパン屋さんの栗パイと栗デニッシュは、
ほのかな癒しになりました。
次のお月様、
三の月は十日夜(とおかんや)。
旧暦の10月10日、新暦11月22日。
稲刈りが無事済んで、山から来た田んぼの神様にお礼を言う「刈り上げ祝い」の日。
この季節の行事と言えば亥(い)の子。
亥の子餅を作って食べ万病除去・子孫繁栄を祈る、子供たちが地区の家の前で地面を搗いて回る行事。
その亥の月の、亥の日の、亥の刻(午後10時ごろ)に食べるのが亥の子餅。
先日のNHKで放映された『グレーテルのかまど』でも紹介されておりました。
NHKオンデマンド | グレーテルのかまど 源氏物語の亥の子餅 (nhk-ondemand.jp)
その番組の中で登場したのが、
かつての教え子の実家、京都東山の「甘春堂」さん。
その亥の子餅はこんな感じ。
亥の子餅 | 期間限定の和菓子,炉開き(亥の子餅) | | 甘春堂(かんしゅんどう) (kanshundo.co.jp)
亥の子の姿はお店によって様々。
京都の老舗「亀屋良長」のはこんなん。
亥の子餅 | 亀屋良長の菓子見本帖と小噺 (kameya-yoshinaga.com)
NHKに対抗した訳ではないでしょうが、
10月24日にはTBS系『マツコの知らない世界』の「旬を食す!秋の和菓子の世界」でも亥の子餅が取り上げられていた様子。
秋の和菓子の世界:2023年10月24日|TBSテレビ:マツコの知らない世界
そのまとめが次のサイトに。
【マツコの知らない世界】秋の和菓子の世界まとめ。髙島屋の和菓子バイヤー厳選45連発!(10月24日) (nowkore.net)
ただ、
屋久島はある意味季節感に乏しい島。
10月の六角堂の庭では、
紫陽花の三番花と山茶花、
ハイビスカスと酔芙蓉が一緒に咲いております。
繊細な季節感を味覚で感じるのが難しい場所。
そしてイノシシのいない屋久島。
でも鹿は一杯。
しかも10月の花札が「鹿と紅葉」なのだから、
せめて鹿の子餅ぐらいあっても良いのでは。
鹿の子は……
餅、求肥、羊羹のうちどれかを芯とし、
そのまわりに餡をつけた餡玉に鹿の子豆と呼ばれる形の整った豆(小豆やうぐいす豆など)の蜜漬けを外側に隙間なくつけて完成。
最後につやを出すため寒天につけることも。
栗を使った栗鹿の子も。
白いんげんを使った「京鹿の子」は独特の装い。
京都・塩芳軒の生菓子をお取り寄せしたよー! | せせ日和 (sesebiyori.com)
和菓子と暦 - 京都・西陣の御菓子司「塩芳軒」 (kyogashi.com)
虎屋さんのHPには京鹿の子にまつわるのエピソードも。
鶯亭金升と京鹿の子 | 歴史上の人物と和菓子 | 菓子資料室 虎屋文庫 | とらやについて | 株式会社 虎屋 (toraya-group.co.jp)
富山不破福寿堂さんの鹿の子餅は羽二重餅とのアンサンブルが楽し気。
鹿の子餅 - 鹿の子餅本舗 不破福寿堂 (kanokomochi.co.jp)
などと思っていた矢先、
パンドシュクルさんに頼んでおいた食パンを引き取りに行けば、
なんと「鹿の子」がましました!
連れて帰ってさっくり切ればこの通り。
モッチリしたパンの触感、程よい豆の歯ざわり、カボチャの風味が口中に。
「屋久島パン」として定番になって下されば幸い。
「鹿の子」のお菓子は各地にあるようで。
豆好きにはたまらない和菓子「鹿の子」 | 和菓子.net (wagashishikaku.net)
【楽天市場】鹿の子 和菓子の通販 (rakuten.co.jp)
ただ、サルをパンにするには工夫がいるかも。
もらって嬉しい!比叡山でおすすめの人気お土産5選 | 旅時間 (tabijikan.jp)
【毎日おやつ】“見ざる・言わざる・聞かざる”のお猿さんをキュートな最中に。「三猿もなか」/栃木県|ことりっぷ (co-trip.jp)
さて、
「リンゴブギウギ」の記事なのか何だか分からなくなって参りましたので、今回はここいらで。
敬具