屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島ボンボンポイ第65回 善哉なれや、善哉なれ 寅+獅+苔+♨=新春四種

拝啓

2022年の元旦、寅年にちなんでヒラノラップスさんに伺ったことは、

「2021往く年2022来る年 キジトラも願う屋久島の新たな夜明け」でご紹介。

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新春限定メニューの中からチョイスしたのはスープ餃子とぜんざい。

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モッチリしたスープ餃子の触感やスープの旨味も楽しませて頂きましたが、
なにより嬉しかったのはぜんざいの仕立て。

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昨今、堅めに炊いた小豆のスッキリタイプぜんざいが流行る中、

私好みのトンロリドロリンタイプ。

しかも甘さは控えめ。

その上、ほんのり焦げた餅の香ばしさが薫るのん。

そこで翌日お代わりを。

併せて食べ損ねていた豆花(トウファ)も頂きに。

ところがこの日のぜんざいのお餅は焦げ目なしの丸餅。

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一方の豆花は……

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何やらお節を思わせるような華やかさ。

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カップ入りのキンカンの蜜をタンラリトンロリ掛け回し、

スプーンで掬えば豆花がぷんるりプルン。

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仄かな酸味が漂って、

華やいだお正月気分をしっかり味わわせて頂きました。

 

ところで、なぜ新春にぜんざいなのか。

ぜんざいを漢字で書けば「善哉」。

これを訓読みすれば「よきかな」で「すんごい!」といった感動詞

元をたどれば「善哉」とは、仏が弟子を褒める時に使う言葉であり、サンスクリット語の素晴らしいを意味する「sadhu」の漢訳。

それと小豆を用いたぜんざいとの結びつきは諸説ありますが、

いずれにせよめでたいことに変わりはなし。

そこで、新春ぜんざい巡りを敢行。

ヒラノラップスさんの次に伺ったのは、

島の最南端のカフェ「シーサーシーサー」さん。

只今、離島カード割引セットで頂けます。

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スタンダードで安心できる、熱々の一椀を堪能した後は、

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タンカンアイスクリームとマスターお薦めの珈琲でゆったり気分。

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次回は離島カード割スペシャルメニュー

ホットケーキセットを頂きに上がろうかとも。

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これが離島カード割で500円なのですから、頂かないわけにはまいりません。

 

その翌日、伺ったのはMoss Ocean House のイベントで

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ふるまわれたぜんざい。

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関東(東北)仕立てなので呼び名は「田舎汁粉」。

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地球の丸さを感じつつ頂くぜんざいはまた格別でした。

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その翌々日に伺ったのは尾之間のサロン湯の峯さん。

こちらでは只今、離島カード割対応の白玉汁粉が組み込まれた「和スィーツセット」を頂けます。

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二つのお盆に分けて運ばれた和のセット。

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スッキリとした汁粉に浮かぶモッチリした白玉が何とも優しげ。

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その後で頂いたパフェや

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番茶との相性も抜群で、

トロトロモチモチサクサクカリカリ、様々な食感のハーモニーを、

これまた離島カード割500円で頂けるのを見逃す手はなし。

 

地方により、また造り手により様々な味わいを楽しめるぜんざい(しるこ)。

ぜんざい - Wikipedia

まったりゆったり頂いて、

生きとし生けるもの善哉なれや、善哉なれと願う思いが自然に湧き起こる新春。

ご馳走様でした。

敬具

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