拝啓
2022年の元旦、寅年にちなんでヒラノラップスさんに伺ったことは、
「2021往く年2022来る年 キジトラも願う屋久島の新たな夜明け」でご紹介。
新春限定メニューの中からチョイスしたのはスープ餃子とぜんざい。
モッチリしたスープ餃子の触感やスープの旨味も楽しませて頂きましたが、
なにより嬉しかったのはぜんざいの仕立て。
昨今、堅めに炊いた小豆のスッキリタイプぜんざいが流行る中、
私好みのトンロリドロリンタイプ。
しかも甘さは控えめ。
その上、ほんのり焦げた餅の香ばしさが薫るのん。
そこで翌日お代わりを。
併せて食べ損ねていた豆花(トウファ)も頂きに。
ところがこの日のぜんざいのお餅は焦げ目なしの丸餅。
一方の豆花は……
何やらお節を思わせるような華やかさ。
スプーンで掬えば豆花がぷんるりプルン。
仄かな酸味が漂って、
華やいだお正月気分をしっかり味わわせて頂きました。
ところで、なぜ新春にぜんざいなのか。
ぜんざいを漢字で書けば「善哉」。
これを訓読みすれば「よきかな」で「すんごい!」といった感動詞。
元をたどれば「善哉」とは、仏が弟子を褒める時に使う言葉であり、サンスクリット語の素晴らしいを意味する「sadhu」の漢訳。
それと小豆を用いたぜんざいとの結びつきは諸説ありますが、
いずれにせよめでたいことに変わりはなし。
そこで、新春ぜんざい巡りを敢行。
ヒラノラップスさんの次に伺ったのは、
島の最南端のカフェ「シーサーシーサー」さん。
只今、離島カード割引セットで頂けます。
スタンダードで安心できる、熱々の一椀を堪能した後は、
タンカンアイスクリームとマスターお薦めの珈琲でゆったり気分。
次回は離島カード割スペシャルメニュー、
ホットケーキセットを頂きに上がろうかとも。
これが離島カード割で500円なのですから、頂かないわけにはまいりません。
その翌日、伺ったのはMoss Ocean House のイベントで
ふるまわれたぜんざい。
関東(東北)仕立てなので呼び名は「田舎汁粉」。
地球の丸さを感じつつ頂くぜんざいはまた格別でした。
その翌々日に伺ったのは尾之間のサロン湯の峯さん。
こちらでは只今、離島カード割対応の白玉汁粉が組み込まれた「和スィーツセット」を頂けます。
二つのお盆に分けて運ばれた和のセット。
スッキリとした汁粉に浮かぶモッチリした白玉が何とも優しげ。
その後で頂いたパフェや
番茶との相性も抜群で、
トロトロモチモチサクサクカリカリ、様々な食感のハーモニーを、
これまた離島カード割500円で頂けるのを見逃す手はなし。
地方により、また造り手により様々な味わいを楽しめるぜんざい(しるこ)。
まったりゆったり頂いて、
生きとし生けるもの善哉なれや、善哉なれと願う思いが自然に湧き起こる新春。
ご馳走様でした。
敬具