屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島ラーメンの細道 第49回 週慣クビツリハビリの後は丼縁起 絆と龍鳳とランチボックス

拝啓

 

春先からずっと、六角堂の母屋やコテージのこまごました木工・左官・剪定作業を。

その最後の作品が花台付きのポスト

正面には六角堂のマスコットのヤギさんの首。

これを作り終えたのが6月半ば。

 

約四か月にわたる木工作業や庭仕事で疲労が溜まったのか、

肩と肘に激痛が走るようになり、

なじみの鍼灸院に数度通うと「頸椎ヘルニアかもしれないのでレントゲンとって確認した方が良い」とのアドバイス

素直に従い徳洲会病院へ行くとMRIのトンネルに。

 

その結果がこれ。

鍼灸院の先生のおっしゃる通りの頸椎ヘルニア。

首の神経が圧迫されての肩や肘の痛みと痺れ。

 

で、その後鹿児島市内の専門医に診てもらった結果、

当面は手術はせずに徳洲会病院で週に一度、リハビリを続けることに。

電気パッドを肩と肘に充ててビリビリさせる治療と、

自称「クビツリハビリ」

最初に首を吊られた時、思い出したのが先のポストのヤギさんでした。

 

そんな通院の帰り道、

習慣となりつつあるのが宮之浦のラーメン丼の鑑賞

 

このブログの屋久島Pork Song 第5回 & 屋久島ラーメンの細道 第48回 チャーシューになった豚 全六匹 や、

屋久島ラーメンの細道 第47回 uta そして屋久島ラーメン31の器一覧でも、島のラーメンの丼についてご案内して参りました。

 

今回初登場となるのが、

宮之浦徳洲会病院から300mほど港寄りの県道際、

居酒屋「絆」さんの昼営業で頂けるラーメン。

豚骨か味噌を選べますが、今回は豚骨ラーメンを選択。

スープはこってりし過ぎず、ほのぼのとした味わい。

最後に一滴までズズズ~~~と。

丼の底には、新郎新婦が並んで喜ぶ姿で結婚式で使われたおめでたい双喜紋(そうきもん)。ひっくり返ってますけど……

何でもよいから喜ばしいことが起きますようにと丼に一礼。

 

その次の週は宮之浦の中華料理店龍鳳さんへ。

あまりの暑さと幟に誘われ冷やし中華に。

器は冷やし中華用の浅めの丼(皿?)。

いつもは冷やし中華のたれを飲み干すことはないのですが、

ここはゲン担ぎ。

花びらは十弁ですが、花芯の様子からすると蓮の花でしょうか。

何処からともなく寅さんの歌が聞こえて参りました。

どぶに落ちても 根のある奴は
いつか 蓮(はちす)の花と咲く

 

三週目は宮之浦のランチボックスさん。

朝から何も食べていなかったので、

ラーメンチャーハンセットを。

ハグハグズズッ、ズズズッズ~~の最後に現れたのは、

ランチボックスお馴染みの鳳凰

鳳凰の頭は鶏、頷は燕、頸は蛇、背は亀、尾は魚で、

色は黒・白・赤・青・黄の五色。

頸には「徳」、翼に「義」、背に「礼」、胸に「仁」、腹に「信」の紋があるとされ、
霊泉(甘い泉の水)だけを飲み、60-120年に一度だけ実を結ぶという竹の実のみを食物とし、梧桐の木にしか止まらないという霊鳥。

古来中国の皇帝の妻である皇后のシンボルであり、愛と平和の象徴とも。

箸を置き、静かに合掌。

 

こうしたささやかな楽しみに支えられつつの通院治療。

そんな訳(言い訳)もあってなかなか開けなかったちんたらブックカフェですが、

何とか9月中には再起動させたいと思っております。

敬具。