拝啓
昨日の夕方は落雷により停電となった島南部。一度は明けたかと思った梅雨でしたが梅雨前線はいまだしっかり島の上空に。
それでも今日は久し振りの青空が広がり、いよいよ夏本番の到来間近のようです。
強い日差しもさることながら、屋久島の暑さはその莫大な水蒸気が特徴。海にも川にも入らずとも、命が水から生まれ出たことを実感できる島の夏だからこそ、もっと流行ってもよさそうなのに案外お目に掛れない「冷やし中華(冷麺)」に注目。
まずは安房、島唯一のファミリーレストラン「かもがわ」さんの一品。
島の人々の口に合うようにか、酸味控えめですが、かもがわ風の具沢山はうれしい。
お次は、屋久島丼紀行でもご案内しましたが、安房のモスバーガーの角を入ってすぐに開店した「あわほ」さんの一品。
こちらも控えめの酢と柔らかめの麺がいかにも屋久島風。
どちらもメニューに冷やし中華もありますといった感じですが、安房のAコープに7月2日オープンしたばかりの喫茶店「ケルン」さんの店先には、大きく「冷やし中華」の文字が。
入り口に貼られたメニューでは分かりにくいものの、軽食の一品になっています。
そんな島の南部で「冷やし中華」の幟を掲げたお店が県道沿いにあります。原(はるお)の洋食屋「屋久島オリオン」さん。
店内のボードでもしっかりアピール
今回は2玉の大盛りにしていただきました。
島の他店にはない、すっきりしたタレの酸味としっかりとした具材の味わい。
店の定番「屋久島中華そば」に通ずる醤油ダレの風味が効いています。
そして一方、島の北部宮之浦にも涼やかな「冷やし中華」の幟が。
島の数少ないラーメン専門店「琉誠」さん。定番メニューにはありませんが
さすがラーメン専門店だけあって、しっかりした麺の腰、微かに香るゴマ風味のスープと煮卵のコンビネーションが絶妙でした。
赤・黄・緑のトリコロールの涼やかさ、タレの酸味と洋芥子の風味。島の蒸し暑さからしばし解放してくれるかのような冷やし中華が、サウナの島の名物として研究開発、発展してくれることを期待してやみません。
『屋久島ラーメン紀行』も今回で15回。はっと何かに気付かされるラーメンに出会える日まで、しばらくお休みさせていただくことにいたします。
敬具
屋久島ラーメンの細道インデックス
宮之浦 ヒトメクリ 「屋久鹿タイラーメン」
安房 NABURA 「NABURA(油)そば」&「しょうゆダレラーメン」
尾之間 モッチョムビュー トーン 「ピリ辛みそラーメン」
宮之浦 味菜 「ちゃんぽん」
安房 こしば 「サービスランチ」
宮之浦 龍鳳「とんこつラーメン」
安房 ファミリーレストランかもがわ「とんこつラーメン」
安房 八重岳食堂 「ラーメン」
安房 じいじ屋「塩ラーメン+ミニ豚こつ丼」と「味噌ラーメン」
宮之浦 ランチボックス「らーめん+小どん」
宮之浦 王龍(わんろん)「屋久島黒ラーメン」
宮之浦 楓庵「屋久島もののけラーメン」
宮之浦 琉誠「屋久島ラーメン」