屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島ボンボンポイ第3回 開業10年 ノマドのリンゴケーキ

拝啓

屋久島の地を初めて踏んだのは2005年の初夏。その頃の移住者は定年退職後の田舎暮らしを楽しまれる方が主流でしたが、この十年ほどの間に20代から30代の移住者が増え、ガイドやお宿のスタッフ、木工などのアクセサリー製作販売、農水産物の加工販売に加え「島カフェ」を営む方が増加の一途。

その代表ともいえるのが原集落で10年前に開業された「屋久島 nomado cafe ~ノマドカフェ~」さん。
イメージ 4
年々メニューを更新し、開業当初のベーグルサンドは姿を消してしまいましたが、ジンジャーシロップやジェラートなどの加工販売で島内外で高い評価も。

そんなノマドさんの書棚は趣味が重なり合うところ多々あり、季節の変わり目ごとにご飯やお茶を頂いておりますが、初冬の今はリンゴケーキを限定販売とのことでお昼過ぎにお邪魔すると……
イメージ 5
店先の睡蓮鉢ではメダカと熱帯魚がスイスイピッピと心地よさそう。
窓辺の席に座って、メニューを確認すると、ちゃんとありました。
イメージ 3
バターチキンカレーをまず頂き
イメージ 2

ゆったり気分でリンゴいっぱいのケーキとポット入りの紅茶を頂く至福のひと時。
イメージ 1ピンクの果実と緑のミントが森のような皿の端に添えられているところが、如何にもノマドさんらしい演出。リンゴの甘味と微かな酸味、そのまた微かな渋みに加え、焦げた表面の心地よい苦み。リンゴを丸ごと頂いているような満足感を味わえました。

お茶は三杯ほど注げるので、前回読み止しの本をゆったりと。
イメージ 6
先月、鹿児島の映画館で「食べる女」を観たこともあり、
イメージ 10
小泉今日子の文章が親しみ深く、この書評で紹介されている
「赤い蝋燭と人魚」や
イメージ 7
寺山修司の詩集に加え、
イメージ 8
「食べる女」の原作文庫本も六角堂にはございます。
イメージ 9

県道から「わ」ナンバーの姿が次第に消えていく初冬の屋久島ですが、これからポンカン収穫の最盛期に。
日が短くなって登山には不向きな季節となり始めましたが、そこここの島の味を楽しみ、コテージでゆったりゆるゆるCDを聴きつつ読書をお楽しみになるお客様も六角堂でご滞在。
皆様のご来島、心よりお待ち申し上げております。

敬具


屋久島ボンボンポイインデックス

尾之間   ペイタ もっちょむケーキ&フェアトレード自然栽培珈琲
安房      smiley デコレーションシフォン&いろは薬草園月姫茶
永久保   雪苔屋 リンゴケーキとさらり珈琲
湯泊温泉 珈琲はまゆ  シフォンケーキのキャラメルリンゴサンド&白川茶園プーアール茶
湯泊温泉 珈琲はまゆ カボチャプリン 屋久島女性移住者カフェ案内