屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

梅雨の徘徊 列島最北を目指して その7 日本最北端の宗谷と最北限のスコトン岬 へ

拝啓

2025年6月13日午前8時、間宮林蔵のお出迎えで日本最北端宗谷岬到着。

鹿児島本港からの走行距離2011.7km。

強風吹きすさぶ宗谷岬の綿毛を飛ばすタンポポに芯の強さを見せつけられるよう。

日本最北端の地の碑。

北極星の一稜をモチーフに、中央部に北を表わす「N」の文字があります。

ただ、この「最北端」は結構ややこしいいきさつが。

日本国政府が領有権を主張する範囲内での最北端は、択捉島のカモイワッカ岬(北緯45度33分28秒)なのですが、実質日本人が自由に行き来できない場所。

宗谷岬は北緯45度31分22秒、一方礼文島のスコトン岬は北緯45度27分51秒。

なので宗谷岬の方が約3分31秒(約6,541m)だけ北と言いうことに。

しかし北端とされていたストコン岬は負けてならじと「北限」を名乗るようになったのだとか。

 

車を稚内のフェリーターミナルまで引き戻し、いよいよ今回の徘徊の「果て」となる礼文島に渡ることに。

小綺麗なフェリーターミナルで「ハートランドフェリー」乗船の手続き。

稚内~礼文島 | ハートランドフェリー

船で働きたいと願う若者がこれからも絶えませんようにと願いつつ、

「アマボーラ宗谷」に乗船。

船名は利尻島に自生する希少固有種の黄色い花「リシリヒナゲシにちなみ、ヒナゲシスペイン語より命名
ヒナゲシ花言葉は「思いやり、いたわり。」

清潔で快適な船内に「船の御朱印の案内ポスター。

gosen-in.jp

残念ながら折田汽船の「フェリー屋久島2」は未参加。

全国各地の海運業者の意欲的な動きに乗る余裕もないのかと少しく感傷的になりつつ、近付く島陰にときめきを。

船は礼文島の「香深(カフカ)港」に着岸。

2025年6月13日午後1時半、日本最北限の礼文島スコトン岬に到達。

ステップワゴンもここまでご苦労様でした。

崎の先端はこの看板の先。

行き着く道の果ての象徴、「北限」に立つ願いが叶いました。
その記念に人生初?で最後!のネット上の顔出し。


最北限のトイレで用も足し、

最北限の売店の「トド肉まん」と「昆布ソフト」で気合を入れ直し

翌日の船で離れるまで、礼文島をどう巡るのか、

否、この最北達成後どうするのかを思案することに。

つづく