拝啓
未だ梅雨入りにならぬ屋久島ですが、
6月に入って島のそこら中のお店が「梅雨休み」に突入。
志戸子のkiinaさんは6月いっぱいお休み。
森のとなりの小さなカフェ(@kiina.yakushima)
宮之浦のやまがら屋さんは6月17日までお休み。
永久保の雪苔屋さんは6月15日までお休み。
おやつと珈琲 雪苔屋 (yukigokeya.wixsite.com)
松峰のtamacafeさんは7月上旬までお休み。
安房のsmileyさんは6月14日までお休み。
平内のnaa yuu cafeさんは7月の中旬までお休み。
おまけに
安房のsungun burgerさんは昼の営業を休止。
そんな折、
ふと思いついたのが松峰の定食・パスタのかたぎりさん。
久しぶりに足を向けてみると……
「本日のおすすめ シェフの気まぐれメニュー」が目に留まり、
「梅ダレから揚げ定食」も捨てがたかったのですが、
ここは、思うところあって、
「地魚漬け丼」を頂くことに。
魚はアカバラ=標準和名カンパチ。
小高く盛られたご飯は漬けに覆われ輝いております。
肉厚の漬けは滋味深く、
トロリとした舌触りに「やっぱり魚は漬けに限る!」と心の中で。
しかも、程よい酢飯の酸味がこれからの季節にピッタリかと。
三口ほど頂いたところで、何やらうれしくなって、
「永田豆腐の揚げ出し」を追加注文。
モッチリした触感と、豆腐の豊かな風味に満足いたしました。
魚好きの方は、
トレタテぴちぴち、歯ごたえコリコリの刺身を好まれることも多いでしょうが、
魚の旨味は、
程よく塩して程よく寝かせた方が旨味が深まることは科学的に証明されております。
そういう意味で一夜干しもよろしいが、
店主の工夫したタレに付け込んだ漬け丼は、ある意味職人芸。
屋久島ではトビウオの漬け丼を食べさせてくれるお店が何軒かありますが、
アカバラ(カンパチ)などの地魚の漬け丼をメニューに加えてくれるお店が増えることを願って止みません。
さて、
今回「梅ダレから揚げ定食」ではなく
地魚漬け丼を頂こうと思ったのは、
この日(2022/6/2)、
かつ、
何人ものフェイスブックで、
「馬毛島基地(仮称)建設事業に係る環境影響評価準備書」に対する意見書提出を呼びかける書き込みを目にしたため。
提出締め切りは今日6月2日。
そこで、防衛省の資料にざっと目を通し、
環境影響評価の項目並びに調査、予測及び評価の手法jyunbisyo_youyaku_9.pdf (mod.go.jp)
拙い短文ながら、
次のような意見書をメールで送りました。
熊本防衛支局 建設計画官 御中
馬毛島基地(仮称)建設事業に係る環境影響評価準備書に関する意見
「第5章 環境影響評価の項目並びに調査、予測及び評価の手法」の
表-5.1.2(2) 主な地域特性で、「人と自然との触れ合いの活動の場」には、
以下のように記されております。
「主たる人と自然との触れ合いの活動の場としては、種子島におけるよきの海水浴場、雄龍・雌龍の岩等 35 箇所が挙げられます。なお、馬毛島においては確認されていません。」
しかし、これからの種子島・屋久島を含む熊毛郡の地域活性化にとって、
馬毛島の環境は高い可能性やポテンシャルを秘めております。
安全かつ安心な青少年野外活動の場とし、
馬毛島の自然環境を保護・保全しつつ、
有効に活用していくことが望まれます。
よって、基地建設については反対いたします。
そこに、自衛隊とアメリカ軍の共同基地を建設しようというもの。
種子島では、賛否がせめぎ合いながら、
建設計画は着々と進められていることに、
専門家の危惧の声も上がっております。
地域エゴまがいの反対運動には距離を置きたいと願っております。
一方、
ロシアのウクライナ侵攻やら、
中国の香港抑圧・台湾併合やら南沙諸島での覇権やら、
北朝鮮の核・ミサイル開発の進展やら、
緊張が高まる時代だからこそ、
軍事同盟の強化やら、
軍事費増額やらの叫びが木霊しかける中だからこそ、
とめどない軍拡に歯止めを掛けたい念は強まるばかりです。
戦争を仕掛けられたらどうする⁈
という問いには
戦争になったらどうなる⁈
先の世界大戦、
朝鮮戦争、
中東やアフガニスタンの戦争で何が起こったのか⁈
そして今、ウクライナやシリアで何が起きているのか⁈
と問い返したい。
今も何万もの若者が銃をとって死に、
今日も何万もの年寄りや子供が家を失い、家族を失い、命を失っている。
軍事基地を作ることで、それを止めることができるのか⁈と。
黒潮に洗われ立派に育ったカンパチを
まったりとした漬け丼にしていただく幸せ。
それを守るためにできることは何か。
冷静に考え、手立てを講じ、
小さなことでも行動に移して参りたいと存じます。
敬具