拝啓
5月23日に平野にオープンされたテイクアウトの新店「HIRANO WRAPS」のご案内は、先日させて頂いておりましたが、
その際の宿題が二つ。
1.チキン料理のご案内。
2.トラのマークの理由。
まずはチキン料理二品のご案内。
今回頂いたのは、てりやきチキン入りのラップサンド。
前回はマヒマヒとファラフェルのラップサンドの長辺を、それぞれ半分に切って盛り付けてみましたが、
今回は、ラップサンドの短辺を半分に切ったらどうなるだろうと……
これは大失敗!
ゴロリゴロゴロてりやきチキンが入っているのはよく分りましたが、
具を巻くトルティーヤが分断されてばらけてしまってさあ大変、食べにくいことこの上なし。
ラップサンドを横長に切ってはいけないという教訓を得ました。
この日にカレー風味の唐揚げも頂こうと思ったのでしたが、残念ながら品切れ。
そこで日を改めて夕暮れ時に伺って頂いたのがこちら。
ホカホカとぬくもりのある唐揚げを晩御飯の一品として楽しく頂きました。
さて、もう一つの問題「なぜトラなのか?」。
※ クローズを繰り上げて午後14時までに変更されました。
聞けば、マスターが「寅年だから」という思いも寄らないお答え。
動物好きなのでキャラは動物、本当はシロクマにしたかったそうなのですが、諸般の事情により断念。
それで寅年マスターのトラのマークのお店。
おお、「とら屋の寅さん」、一気に親近感が湧き、
ママさんがさくらかマドンナのようにも見えてきました。
出演マドンナ一覧|松竹映画『男はつらいよ』公式サイト| 松竹株式会社
お店のメニューはこれからいろいろ試行錯誤されるとのこと。
個人的にはスパイシーなアツアツスープをお願いしたいところですが、
屋久島名物かからん団子やツノマキのバリエーションとして、
ヨモギたっぷりの草団子をウリにされたら観光のお客様にも受けるかもと。
さて、こうして全国津々浦々、世界各地から島に流れ着いた移住者が島の暮らしを支えている屋久島ですが、
気になるのはその「人口」。
役場HPに掲載されている「町報やくしま 令和3年5月号」を見ると
町報やくしま5月号を掲載しました|人と自然と。世界自然遺産屋久島
そこには2021年3月末の町の人口が11,925人と表示。
えっ⁈いつの間に12,000人を切っていたの?
そこで2020年の町報5月号を確認すると12,053人。
試しにと、2019年5月号を閲覧すれば、12,271人。
コロナ騒ぎの間に、12,271-11,925=346名の減少。
これを長期的な流れで把握し直さねばと検索したのが国勢調査の統計。
平成27(2015)年国勢調査結果(人口等基本集計結果:国勢調査における県人口の推移)
表2市町村別人口の推移T9~H27(H12年10月1日現在の市町村による)(PDF:68KB)
その中の「熊毛郡三町」の部分を印刷して切り貼りするとご覧の通り。
合併前の上屋久町と屋久町を合わせた大正5年の人口は14,427人
ピークは昭和35年の20,410人
昭和の終わり掛けにはまだ15,000人台で、
平成の間は13,000人台をキープしていたのに、
令和になって12,000人を割り込む事態に。
2040年の屋久島町は、
男性4,806人、女性5,716人、合計10,522人になるという推計も。
このまま人口の減少を増加に転ずることができなければ、
島の公共サービスが税収不足でますます低下するのみならず、
島の魅力に惹かれて訪れて下さるお客様に満足のゆくおもてなしをすることもできなくなること必定。
さすればさらに島は衰退。
先の「町報やくしま」には今春新採用された役場職員が写真入りで紹介されておりましたが、
このままでは、進学のために島を出ていく子供達が帰る基盤も失われます。
そしてもう一つ、
お隣の種子島(馬毛島)で進行中の「自衛隊基地&米軍訓練場建設計画」。
https://www.mod.go.jp/j/approach/chouwa/mage/pdf/siryou-5.pdf
それへの是非で民意が割れておりますが、国の都合とは別に、島の事情もまた。
先の国税調査の中種子・南種子町の人口減以上に深刻なのが西之表市。
1955年には32,645人だった人口が、2015年には15,967人に。
それが2020年3月末には14,546人へと屋久島町並みの人口に急減。
20年後には10,000人程になるという予測もあります。
種子島に限らず、
全国の過疎地に拡がる「原発」と「自衛隊」関連施設の誘致運動。
誰が好んでリスクを引き受けたがるものでしょうか。
原発や基地と引き換えに国がぶら下げる補助金や公共事業に飛びつくのは節操がないと蔑むのは簡単です。
安全安心な暮らしを求めて反原発・反基地の運動を進めるためには、
行政・民間団体・地域住民が一体となって人口減少を食い止め、外国人も含めた移住・定住促進の手立てを探ることが肝要かと。
総務省が発表している統計、総務省|住民基本台帳等|住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数の一つ、
【外国人住民】令和2年住民基本台帳人口・世帯数、令和元年人口動態(市区町村別)
の抜粋がこちら。
自然とヒトの多様性を誇る屋久島。
世界中の多様な文化を積極的に受け容れる手立てを組むことこそ、島の活路となるものと。
メキシコやアメリカの伝統的な薄焼きパン、トルティーヤで包んだラップサンド、
イギリスを代表する料理の一つ、フィッシュ・アンド・チップス、
エジプト、アラビア、イランまで広い地域で愛されているファラフェル、
メキシコ風アメリカ料理のタコスの具材を米飯の上に乗せた沖縄料理タコライス、
そしてイギリス経由でインド伝来のカレー粉を使ったカレー唐揚げ。
そんな多国籍な料理を味わわせて下さるHIRANO WRAPSさんの登場は、
全世界から多彩な寅さんとマドンナが移住しに来て下さる予兆なのかもと。
敬具