拝啓
2020年5月6日、次の趣旨で開始した「BookCafeの散歩道」。
コロナ惨禍をきっかけに広まった#7日間ブックカバーチャレンジ。 Book cafeのオヤジとしては見逃せず。 そして晴耕雨読ならぬ晴歩雨読で「歩く速度の島の風景」をご案内。 島の味わい・宿の楽しみを深めて頂ければ幸いです。
それから間もなく1年経ちますが、
今日のNHK WEB NEWSが伝えているのはコロナ禍第4波の情けない国情。
大阪府 新型コロナ 12人死亡 1161人感染確認 5日連続1000人超
東京都 コロナ10人死亡759人感染 2回目の宣言解除後で感染最多
この分だとまたこのGWには、全国に緊急事態宣言が発令されるのではないかと。
最大の観光シーズンを控えて先を憂える声を漏れ聞く屋久島には、
それに輪を掛け問題がいくつも。
その一つが、
荒木町長の2度目のリコール運動。
屋久島町長のリコール 住民グループが手続き申請|NHK 鹿児島県のニュース
そしてお隣、
馬毛島上空でF15をデモ飛行 5月11、15日 防衛省計画 FCLP想定し騒音測定 数値は後日公表 | 南日本新聞
今日は屋久島町内で「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」 による問題提起行動が行われ。
島(日本列島の片隅)に住まわる者の一人として、目の前の課題とどう向き合うか問われる初夏。
かてて加えて、
秋には京都の病院での手術を控え、体調・体重管理に切羽詰まった我が身。
ここは一つ、なまった体と錆びた頭を何とかすべく里歩きを再開することに。
六角堂から山の道に上がる坂を登ればパパイアの房。
路傍にはバライチゴの実がオレンジに染まり始め、
アザミもひっそり花開き、
田植えの済んだ田んぼには逆さモッチョム岳。
先月配られた麦生集落の公報によれば、
麦生には米作り農家が二軒しか残っていないとのこと。
漁港へと下る坂道のヱビスさんに「よろしゅうたのんます」と声を掛け、
はるかに霞む種子島を望み、
ぐるりと一周すればホトー川バス停。
六角堂の庭にもホトウの花が咲き始めました。
シャワーで汗を流し一息ついた後、永久保の雪苔屋さんへ。
すると、壁に掛けられた島の海中写真家高久至さんの写真は新作に。
左はウミガメ、右は尾之間の沖で撮られたザトウクジラとイルカ。
先ごろ東京の富士フィルムフォトサロンでも展示された作品。
7月には大阪のフォトサロンでも展示。
書棚には出版されたばかりの写真絵本「おかえりウミガメ」。
高久さんの仕事にご興味をお持ちの方はこちらで。
Itaru Takaku Photo Office / 高久至写真事務所
深煎りコーヒーを啜りつつ、
島の海や森に溢れる命、里の暮らしを守り育てること、
それぞれに与えられた天命に安んじて人事を尽くすことの大切さを反芻。
この日ちょうど、苦楽を共にしてきたステップワゴンの走行距離が32万㎞に。
屋久島移住前から昨年までの10数年間、京都-鹿児島間920㎞を何十往復したことか。
はてさてステップワゴンと我が身のいずれが先に潰えるか。
先日、鹿児島市内に行った折、
カレーの銘店「サフラン」さんのシャッターに張られた臨時休業のお知らせに遭遇。
六角堂も他人事ではないからこそ、
何かしらこの世で為すべきことがあるならば、精々微力を尽くし遂げたいものと。
敬具