Space & Spice Lab
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六角堂からのお知らせ
麻生財務相によれば「コロナはまがりなりにも収束」とのことですが、
屋久島では臨時休業の飲食店が其処此処に。
世間の目には見えませんが、お宿はキャンセルの重箱がずっしりと。
そんな重苦しさに凹んでばかりはいられぬと、このひと月ばかり秘かに取り組んでいたのがカフェの新メニュー開発。
そして今夜、
「六角堂のカレーが食べたい!」と強くお申し出くださった常連さんの願いをかなえるべく、新作「トビウオカレー」を試して頂く試食ディナー会を開催。
Aカップカレーの真ん中に突き出たのがトビウオ。
羽根をイメージしたカボチャ。
目玉をイメージした湯剝きプチトマト。
波をイメージしたゴーヤ。
ルーは自家製カレーベースにフェンネルなどのスパイス数種を加え、
ヨーグルトの酸味と玉ねぎの甘味のバランスを取った、六角堂にしてはややマイルドな辛み。
ご試食下さったお客様の評価はまずまず。
ただ、毎度のことながら原価と手間の問題で定番にできるかどうかは微妙なところです。
実は、
ちんたらカフェ開業当初にも、ご当地食材を活かそうとトビウオカレーを作ったものの、生のトビウオを開くところから始める手間に挫折。
そこでトビウオの「すり身を使ったトッピーハンバーグ」を考案して添え物にしましたが半年ほどで廃番に。
正直、すり身を頂いても「トビウオ食ったぞ~!」の感動が無いのです。
空港食堂エアポートやくしまさんの「トビウオ丼」のような感動。
で、トビウオからはすっかり離れておりましたが、
とあるきっかけで再びトビウオ熱が復活。
それは、
安房のAコープ向かって右隣りの「屋久島漁協特産品加工販売センターやっくん」で販売されている「セミトビフライ」が完璧に骨が外されていて舌触り抜群だという情報。
早速行ってみると、なるほど。
試しに一袋購入。
帰るや否やフライパンでアゲアゲ。
フツーに美味しい。確かに骨なし。
これなら何とかなるのではと、再び安房に取って返して追加購入。
あれこれ試作。
浅めに敷いた油にジクジクさせて揚げ焼きに。
まずはホットサンドの具にしてみることに。
こってり目のタルタルソースを盛ってレモンとチーズのスライスを。
重ねたパンの上に、「トビウオだよ!」のサインの尻尾。
愛用のバウルのホットサンドメーカーで手焼き。
こんがり焼けてマークもしっかり。
お皿に盛りつけ、いただきま~す。
フツーに美味しい。
でも、フライの衣が厚めでパンとの相性は微妙。
そこでキーマカレーの付け合わせにして食してみたものの、これも微妙。
またあかんか……と時を過ごすこと数週間。
そこに「カレー食べたい」のお申し出。
その時思い浮かんだのが、
あのやっくんの張り紙。
『新発売 とび魚フィーレ(骨なし)』
とろとろ漁協加工センターに足を運び、フィーレを購入。
お店の方によれば、「バターソテーが美味しいよ」とのことでしたが、
六角堂で出すからにはそれなりのらしさを追求しようと。
まずはタンドリーチキンと同じような要領でマリネ。
半日冷蔵庫で寝かしたものに溶き卵と片栗粉、オリーブオイルをたらりと掛けて、
① オーブンで焼いてみる。
② 油で揚げてみる。
③ その他いろいろ。
あれこれ試した末に出来上がったのが、試食ディナー会の一品。
ついでながらお米は地元麦生の新米で、
米を炒めるニンニクも麦生産。
ご飯を炊くときに使うターメリックも屋久島産にインド産を加えたもの。
地産地消にこだわるお店ではございませんが、
六角堂のお客様へ屋久島ならではのお楽しみを提供したい、
地域経済の活性化の一翼を担いたいとの思いは六角堂開業以来一貫。
9月15日からは「離島カード500円割引」が始まり、
六角堂も登録店になりましたが……
ちんたらcafeの9月の営業は20日過ぎに。
10月は一身上の都合で島を離れなければならずカフェはお休み。
また、
11月には「まちなかチケット」の配布もあるのでそれには何とか。
※「まちなかチケット」とは
長期化する新型コロナウイルス感染症の影響を受ける地域経済や家庭への支援を目的に町が発行する、町内でのみ使用できる商品券。
10月下旬から11月上旬を目途に、町民ひとりあたり1冊5,000円相当分の本券を、世帯ごとに郵送する予定。
屋久島町「まちなかチケット」の取扱店を募集中!
「屋久島町内に事業所、施設または店舗等があり、町内の店舗等において商品券の使用を制限できる事業所」が取扱店として登録していただくことができます。
www.town.yakushima.kagoshima.jp
町もあれこれコロナ対策、島の経済対策を企画実行して下さっていますが、
島の未来を切り拓くには更なる知恵と力が必要。
そのためにも、9月19日投開票の屋久島町議会議員選挙で、
これまでの「島の常識」を打ち破り、しっかりとした展望を示して下さる候補者を応援したいものです。
次回は、「夏の工作」の顛末をご紹介いたします。