屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島ラーメンの細道 第42回 コロナ禍に打つ次の矢は 宮之浦 がん太

拝啓

屋久島は連日の晴天。

ただ、空の色は何やら秋の気配も漂い、夜になれば鈴虫の音が響く六角堂。

そこで、冷やし中華も食べ納にしようと向かったのは、

宮之浦の「らーめん らんちぼっくす」さん。

以前ご案内した、あの昭和の香り漂うスタンダードなラーメンを頂けるお店で、

この夏の〆となる冷やし中華を頂ければと思い、

益救神社の参道を進むと……うそ!

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扉が閉ざされているばかりか、看板も取り払われ閉店されたご様子。

こちらが以前の写真。

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いつの間にこんなことにと溜息つきつつ、参道を進むと……うそ!

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カレーやオムライスを頂けた「宮カフェ」さんも……。

後で姉妹店のモリカフェさんに聞けば、コロナ禍の昨年末に店を閉められたとのこと。

暗澹たる思いを引き摺りつつ、

あくまで冷やし中華をと向かった先は「がん太」さん。

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入口に、しっかり冷やし中華の案内が。

店内に入るや否や「冷やし中華下さい!」と声を掛け、

窓辺のカウンター席に着席。

背中側にはダーツマシンがひっそりと。

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コロナ感染防止対策の時短営業の最中、

矢を放つお客様を寂しく待っているかのよう。

窓辺の招き猫の瞳も何やら物憂げ、招く手も何やら恨めし気。

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それでも、やって来た冷やし中華は元気いっぱい。

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対岸のフェリーターミナルを眺めつつ、

優しい酸味の麺を啜ればほっと一息。

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ただ、

鹿児島県が発令している県独自の「緊急事態宣言」は9月12日までですが、

はてさてそれで収まるのか、

夏休みも終わって家族連れのお客様も減り、

何処のお宿も9月はキャンセルの嵐が吹き荒れて……

 

島の新たな未来を切り拓くためにも、

9月19日投開票の屋久島町議会議員選挙はよくよく考えて投票したいものです。

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敬具

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