全国各地の高速道路SAや道の駅、物産館、観光センターの陳列棚にはご当地即席めん(インスタントラーメン)が溢れています。
先日覗いた天文館の物産店にもずらり。
今回は、サバ節やアゴ出汁が売りの「屋久島ラーメン」と比較するため、魚介系スープの三種類をお土産に。
まずは串木野まぐろラーメン共栄会監修の『鹿児島県いちき串木野名物 まぐろラーメン』まぐろ旨だし・わさび付き・醤油味。
裏面に表示されたスープの主原材料は
魚醤粉末、まぐろ節粉末、サバ節粉末、かつお節粉末、チキンエキス、昆布粉末など。
「おいしい召し上がり方」にしたがってゆでること3分……
「遠洋まぐろ船保有船籍数日本一いちき串木野市(2013年現在)」ということで、まぐろ風味たっぷりかと思っていただくと……
添付のワサビ顆粒の風味を先頭にサバ節風味が続いて、まぐろは???
「鹿児島県観光サイト かごしまの旅」で紹介されている実店舗のまぐろラーメンとは似て非なるもの。
「鹿児島県観光サイト かごしまの旅」で紹介されている実店舗のまぐろラーメンとは似て非なるもの。
お次は商品企画・発売者:(株)薩摩川内市観光物産協会、監修:鰺坂英賢の『元祖 キビナゴラーメン』鹿児島県薩摩川内 こしき島 海宝、キビナゴだし仕立てスープ、あおさのり粉付。
表麺に「きびなご風味のあっさり醤油味 鹿児島ならではの旨味とコク!」と謳われたスープの主原材料は
キビナゴペースト、ニンニクペースト、ショウガペースト、こしょう粉末など
頂いてみると……きびなごペーストの風味はかなり控えめ。
ニンニクペーストとコショウの風味が勝ってひりっとした醤油味。
あおさ海苔の風味はほんのりで、見かけを潤す効果が主かも。
頂いてみると……きびなごペーストの風味はかなり控えめ。
ニンニクペーストとコショウの風味が勝ってひりっとした醤油味。
あおさ海苔の風味はほんのりで、見かけを潤す効果が主かも。
三つめは商品企画・販売元:株式会社IMT、監修:かつお節ラーメン実行委員会の「鹿児島『指宿』勝武士ラーメン」醤油味 指宿山川産本枯れ節鰹パック入り。
スープ主原材料は
チキンエキス、かつお節、鶏脂、こしょう粉末など
添付の「指宿鰹節」をサッサカ掛けて頂くと、ほぼ鰹節を食べている気分に。
この「きびなご」「まぐろ」「かつお」三種のラーメンの麺の主原材料は、いずれも「小麦粉、ラード、卵粉、食塩」で食感風味もほぼ同じ。
三点とも鹿児島市内に本社を置き、いちき串木野市に工場を持つイシマル食品さんの製造販売。
イシマル食品有限会社商品紹介
実は、屋久島観光センターに置かれた即席油揚げめんも同様。
「屋久島あごだし豚骨ラーメン」は
企画・発売元は鹿児島のYSフーズですが、製造販売はイシマル食品。
「屋久島飛魚ラーメン」も
屋久島観光センター監修ですが販売者はイシマル食品。
福岡県の二社と広島県の一社で製造された麺やスープのハイブリッド。
どこの産地の特産品であろうと加工して製造販売する業者さん頼りの即席めん。
極端に言えばパッケージとスープの一部だけが違う類似品。
しかもスーパーやドラッグストアの棚に並んでいる即席めんより圧倒的に高価。
これではお土産に一回買って頂けても、ネットで再注文は到底無理。
島民自身が日頃から食べ、島外へのお土産に持っていきたくなる“屋久島即席めん”を育てて行くにはどうしたらよいのか?
お店のカレーとレトルトカレーとの差はかなり縮まっている一方、
実店舗のラーメンと即席めんとの差があまりにも大きいのは
「お好みの具材」が付いていないこと。
だから……
問題克服の鍵はサバ節・つけ揚げなどのトッピング具材のレトルト化。
そのために、島の様々な加工品をレトルトパックする加工設備を島の既存の施設に設置して共同加工場にする。
それは即席めんやレトルトカレーにとどまらず、
個人営業の零細農林・水産・飲食・販売・観光業者を下支えし、
新たな雇用を創出し……
そんな政策を打ち出してくれる次期町長候補がいれば、応援したいものです。
敬具
屋久島ラーメンの細道インデックス
鹿児島市 名山町 チュウカソバキミイロ 中華そば
宮之浦 屋久島館観光センター レストラン&カフェ屋久島 飛魚ラーメン満喫セット
原 ラーメン屋久島オリオン 極辛みそラーメン
原 ラーメン屋久島オリオン 極辛みそラーメン
永田 龍宮城 チャンポン
平内 気まぐれ厨房ギンガマン 中国家庭料理
原 ラーメン屋久島オリオン 屋久島ブラック & 炭火焼き紅あごラーメン
安房 万福 ラーメン
中間 つわの花 ラーメンおにぎりセット
楠川 たぶがわ 味噌ラーメン
安房 喫茶ケルン ※2016年6月閉店
春牧 ヨロン坂 チャンポン
安房 花皐月 チャーシューラーメン
安房 麵屋りんたろう 久永式日替わりランチC
安房 麵屋りんたろう 担々麺
安房 麵屋りんたろう ベトコンラーメン