屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

2022-2023 年越しシリーズ ② 除夜の鐘と奉納太鼓

拝啓

屋久島の年越し模様をお伝えするシリーズの二回目は島の年越し初詣。

 

夜11時ごろ六角堂を発進した老体ステップワゴンが宮之浦の久本寺さんに到着したのは11時30分過ぎ。

駐車場からは月を仰いだ鐘楼が浮かび上がっておりました。

正面に回ると、風にたなびく南無妙法蓮華経の旗。

今年はお参りの方も以前より少なめで、除夜の鐘を撞く番号札は31番。

一礼をして綱を引き、ゴォ~~~~~~~~ン~~~

島の夜空に余韻をもって響き渡る鐘の音は六根清浄。

本堂でのお勤めの音もまた佳し。

 

「ごゆっくりお参りを」と勧められましたが、

そこはそれ、

次の予定が。

 

宮之浦の益救神社に到着したのは11時50分ごろ。

すでに太鼓の音が響いておりました。

薄暗い鳥居をくぐり、

屋台が一軒だけ明かりをともした参道を進むと拝殿前の鳥居に。

まずはお参り。

社務所脇のステージの周囲には幾重もの人垣。

それを貫く太鼓と笛の音。

クライマックスは火の清め。

音波と光波、振動と熱が何ものかを払い、何ものかを招いておりました。

 

年も改まった社務所で縁起物の干支のうさぎを頂き、一路六角堂へ。

 

 

一時過ぎにもそもそと寝床に入った新年の始まりでした。

 

つづく