拝啓
今月、予定より四か月遅れでオープンされた安房の「シリウス3号店」。
2019年、安房に1号店「島海味 kitchen Seirios シリウス」を出店された後、
2021年3月には長峰の旧SAMS跡に、
2号店「CAFE シリウス」をオープン。
そして今月、
1号店と県道を挟んだ場所に待望の3号店、
「地魚一夜干し&鉄板グリルkitchen serios」がオープン。
実は、
このブログの食案内は次の二つの条件を備えているお店を対象にしております。
① お昼に営業しているお店
② 原則1,400円以内で頂けるお店
それでいくと今回のシリウス3号店は当てはまらないのですが、
島の飲食店で一二を争う若手の働き者、かつ野心的な李さんのお店、
ご紹介せずにはいられません。
そこで知り合いの方3名とご一緒させていただいてのレポートです。
店内は基本いす席ですが、一部座敷席も。
卓上には一人用のカセットコンロに鉄板と突き出し(300円)がセット。
メニューは牛・豚・鶏・鹿・魚の干物と野菜各種にデザート(氷菓)。
焼肉で一番の好物の塩タンや鶏のスナズリがないのが残念。
当日は牛レバーも入荷していなくて重ねて残念。
鹿肉はお高いのでスルーさせていただき、
獣肉は牛のカルビとハラミ、豚のカルビをチョイス。
そして「看板」になっている地魚の干物の内、
まずは肉。
鉄板が焦げると、すかさず取り換えて下さる心遣いや佳し。
干物は卓上コンロで焼くのではなく、
焼かれたものが皿に盛られて登場。
カマスは私にとって塩がきつめでしたが、程よい焼き加減。
骨まで食べられなかったのはカマスだからか?
アラカブは……どんな魚か分からなかったので伺えば、
カサゴ (鮋・笠子・瘡魚、Sebastiscus marmoratus) は、カサゴ目フサカサゴ科(あるいはメバル科)に属する魚類の標準和名。
干物を裏返せすと、なるほど。
ふっくらほくほくプリプリした触感。
塩がきつめな点を除けば大変美味しくいただけました。
これを知ることができただけでも、来たかいがあったというものです。
アゴ出汁のラーメンか茶漬け、あるいはピビンバで締めができたら最高かと。
そうしたメニューは今のところないとのことなので、
選んだのがイチゴのグラニテ。
グラニテってなんやっけ?と検索
グラニテ(仏: Granité)は、フランス料理のコースにおいて供されるシャーベット状の氷菓である。
本来、コースの中で肉料理とローストの間(現代では簡略化され、魚料理と肉料理の間に供されることも多い)の口直しを目的として供されるものを指して言う。コースの最後にデザートとして供されるものを指していうこともある。
意味はフランス語で「ざらざらした」。その名の通り、ソルベと比べて氷の粒が粗く、シャリシャリとした食感が特徴である。口直し目的のグラニテは、デザートとして供されるソルベよりも糖度が低い。
これを何故デザートに選んだのか聞きそびれましたが、
進取の気風に満ちた李さんの挑戦の一つとして楽しませていただきました。
趣の異なるシリウス1号、2号、3号店とも、
様々な工夫を重ね、更なる発展を期待しております。
ついでながら、
ご同席の方から伺った面白い情報を一つ。
この春、三重県伊勢市1953年生まれ、武蔵野美術大学日本画学科教授・広島市立大学名誉教授の日本画家、西田俊英氏が屋久島に一年間移住され、
島の山や海、伝説や民話を題材に新たな作品を制作されるとのこと。
2017年には墨とプラチナのほぼモノトーンで屋久島の樹林を克明に描いた「森の住人」で日本藝術院賞を授賞されたとのこと。
様々なアーティストが創作活動に挑まれている屋久島。
これまでお会いした方だけでも3名の画家さんが。
高田裕子さん。
YUKO TAKADA WORK (yukotakada-work.com)
Shizuku Gallery - 屋久島|画家・高田裕子-ジュエリー作家・中村圭
スズキ・ユタカさん。
寺院装飾 | Gallery Niji (yakushima116.wixsite.com)
ギャラリー・アクセス | Gallery Niji (yakushima116.wixsite.com)
向井 晶子さん。
Shoko Mukai Artworks (shokomumu.com)
こうした作者や作品が島内外の方に親しまれることを願っております。
今回の「ヤクのニクへ ふふっふ~」は肉の話題が少なくなってしまいましたが、
次回は島の南部の案外知られていない「にく」をご案内させていただく予定です。
敬具