拝啓
今回の議会に向けて11月末に提出した
「屋久島町パートナーシップ制度創設」の請願は、
【委員会へ付託】されたとのこと。
どんな議論になるのか興味津々ですが……
島のいろんな方にパートナーシップ制度やLGBTの課題について、どう感じられているか伺ったところ、小首をひねられる方も。
「LGBT」と言う言葉は耳にしたことがっても、
LGBTQの「Q」やらLGBTQ+の「+」とはなんですねん?
とおっしゃる方も少なからず。
ましてや「SOGI(ソジ)」など耳慣れない言葉には戸惑いも。
※Sexul Orientation(性的指向) Gender Identity(性自認)
性にまつわる研究や運動の進展に伴い、
言葉もどんどん変化して、
かつて使われていた言葉が、すでに差別的な用語になっていることも。
仕方が無いとはいえ、
それが多くの人の認識の深まりや問題解決の障害になっている感も。
そこで先日、鹿児島市へ行った折に新しい本を購入。
一冊は、
『図解でわかる 14歳からの LGBTQ+』。
社会応援ネットワーク著 太田出版2021年9月28日初版
『誰も置き去りにしない世界に向けて』と書かれた帯には、
「LGBTQ+とSDGs」の文字も。
表紙を開くとなるほど。
LGBTQ+は1クラスに3人、
同性婚ができる国は28+1ヶ国、
パートナーシップ制度があるのは16ヶ国。
今、屋久島町に求めている『パートナーシップ制度』の解説や、
学校の制服についての解説も。
さらに、ファッション界でのジェンダーレスやジェンダーニュートラルの動きなどの紹介もまた興味深く読めます。
「性的少数者」が安心して暮らせる世の中は、
「性的多数者」=異性が恋愛対象になる「ヘテロセクシュアル」で、
生まれた時の性別と自分が認識する性別が一致している「シスジェンダー」の人にとっても、
安心して暮らせる世の中のはず。
多様性を尊重し、違いを容認し合える屋久島でなければ、
島にひと時の癒しを求めにいらっしゃるお客様、
移住やワーケーションの候補地を探している個人や企業、
今住んでいる町民からも選ばれることはできなくなる時代です。
そして、子供達の今と未来もまた。
『ちいさなフェミニスト宣言』
デルフィーヌ・ボーヴォワ(文)、クレール・カンテ(絵)、現代書館2020年1月初版
よろしければ、六角堂BookCafeでペラリペラリとご覧ください。
ついでながら、もう一冊のご案内は、
人の見た目ではなく、食べ物の見た目に関する本。
『視覚化する味覚 食を彩る資本主義』
久野愛著、岩波新書 2021年11月初版
ちんたらcafeのカレーの盛り付けは、
カレーの種類ごとの色の違いやターメリックラスの黄色はもとより、
ピクルスや添え物おかずの色合いも、
できるだけ楽しくなるように工夫しております。
次回のクリスマスの週の営業では、クリスマスっぽい色合いに。
こちらもよろしければ、どうぞお楽しみくださいませ。
ちなみに、
LGBTに関わる多くの団体や個人が掲げる旗はレインボーフラッグ。
虹なら七色だと思いがちですが、実は六色。
それぞれの色が象徴するものは……
赤=命、オレンジ=癒し、黄色=太陽の光、緑=自然、青=調和、紫=精神
だとも言われているようです。
太陽の高度が低くなる冬至が近付くにつれ、島では虹が多くみられます。
2020年1月空港の彼方の海に掛かる虹
2021年1月安房に雪が積もった日の朝の虹
水の島は虹の島。
自然も人も彩り豊かな島にしていきたいものです。
敬具