屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島トリッコロール第30回 女将の若さ映える唐揚げ 安房 鱗屋 Urokoya

拝啓

先週、島の南部の方から「安房のAコープの駐車場の裏辺りに、若い女性が創作料理店を開いたそうだ」と聞き何処じゃろな?

今週初め、島の北部の方から「安房の武田産業から安房港に行く道沿いにごはん屋さんができたそうだ」と聞き、何処なんやろ?

この一週間、安房Aコープ周辺を探索しても見つからず。

代わりに得たのが「安房の鶴屋旅館のオーナーが変わってランチ営業始めたらしい」との情報。

そこで、旧鶴屋さんへトコトコと。

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料理がおいしい旅館と聞いていた鶴屋さんは、宿泊のお客様以外の飲食には対応されておりませんでしたが、

午後一時過ぎに伺うと「営業中」「ランチ」の旗が翻り、

確かに新たな店名入りの看板が。

屋久島料理宿 鱗屋 Urokoya」さんとな。

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ただその下には「鶴屋」の看板も。

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創業昭和34年、1959年と言えば私が生まれた翌年。

鶴屋さんが60余年の歳月を生き抜いてこられたお宿とは存じませんでした。

鶴屋さんのリニューアルなのか、新規営業店なのか不明なまま、

玄関を入るとお宿のロビーそのもの。

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奥に食堂があるようなので、下駄箱に靴をしまいスリッパに履き替えてそろりそろりと。

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広々としたフロアはコロナ対策でか座席は少なめ。

オープンキッチンも広々。

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メニューボートを眺むれば、本日のランチメニューは

「鶏の唐あげ定食 880」と「勘八丼定食(数量限定)1200」の二種類

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すでに勘八丼定食は売り切れとのことなので唐揚げ定食を頂くことに。

「いつから始められたのですか?看板が二種類ありますが」と伺えば、

鶴屋の経営を止めたオーナーさんからお宿を引き継いだ新しい店。

ランチ営業の食堂は3月1日にオープン。

鶴屋の看板はバタバタして撤去が間に合わなかったとのこと。

 

店内に掲示された「食品衛生管理責任者養成講習会修了証」の記載を見ると、

女将さんは平成生まれ。

すると噂のお店はここだったのか⁇

などと思い巡らす間に唐揚げ定食登場。

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思いの他のボリュームたっぷり、齧ればお肉はプリップリ。

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以前ご案内した春牧の「のどか」さんにも負けず劣らずの存在感。

唐揚げをとにかくガッツリモリモリ食べたい方にはお薦めの一品。

皮付き鶏モモ肉の脂っこさを抑えるためか、少しばかり塩味が強め。

気分的にはマヨネーズとコショウ、あるいはカラシマヨネーズを掛け回して頂いたらより美味しいかもと。

衣にバジルなどのハーブやナツメグやクミンなどのスパイスを混ぜて揚げたら、

島の他のお店にはない“創作唐揚げ”で売りになるかも……などと余計なことを。

 

お宿のご主人の石川さんは屋久島出身の釣り好きで、お客様も釣り人が多いとか。

女将さんは福岡県飯塚市ご出身とのこと。

コロナ禍で先が見えない今こそ、若い力に期待が寄せられます。

鱗屋の食堂は月・水・金、11:00~14:00オープン

次回は勘八丼を頂きに上がろうかと。

末永く繁盛なさいますように。

 

さて、この島の鶏肉料理をご案内する「トリッコロール」。

新規開店がない限り、これでホンマの最終回とさせていただきます。

敬具

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