屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島トリッコロール第12回 つわぶきの島に宝の貝眠る 中間 つわの花

拝啓
 
最近街では「ゲリラ豪雨」の頻度が高くなったと聞きますが、それでいえば屋久島はゲリラが常駐しているようで、過激な雨が年中。
のんびりまったりの島時間を楽しみに来られるお客様は、屋久島の自然のパワーにびっくりされることもしばしば。
 
島の気象の変化の激しさに倣ってか、島の飲食業の新陳代謝も人口1万3000人の島とは思えない目まぐるしさ。
今回と次回の「屋久島トリッコロール」では、この二か月ほどの間に新たにオープンした二軒のお店の唐揚げをご案内いたします。
 
まず今回は島の南西、中間のガジュマルアーチをくぐった
 
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その奥、「高齢者交流サロン いくばぁのお家」を兼ねて
 
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この5月にオープンした
 
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「お食事処 つわの花」さん。立て看板には英語表記のメニューもありますが

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店内は島独特の神棚が床の間に鎮座する、古い民家の趣きそのまま

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座卓に座って、メニューを見れば定食もあれば
 
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うどんや丼も
 
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初めてであればお店の一押し「つわの花定食」か「日替り(この日は豚の生姜焼き)定食」でしょうが、お店の特長を見極めるため、
あえてどこの店にもある「からあげ定食」(コーヒー付き)を注文して待つことしばし。
 
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パット見は地味ですが、味噌汁を箸で掻き混ぜてみると
 
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カメの手。野菜の煮物は味わい優しく、主役の唐揚げもニンニクやショウガや酒やスパイスなどの強い香りや塩気はほとんどなく、衣の片栗粉と鶏肉をじんわり味わう優しさ極まった味付けでした。
 
平内を過ぎて西に向かうと飲食店はほとんどなく、中間にはヒロさんだけ。
 
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中間を過ぎると栗生の松竹さんぐらいでしょうか。
 
栗生の浜や磯、大川の滝や西部林道を巡る観光客の方には、島特有の空気と味を楽しんで頂けるよいお店ができて何よりです。
 
そうそう、お店にはお土産物も置かれていましたが、その中で心惹かれて分けて頂いたのがタカラガイ=八丈=子安貝

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漢字の「貝」はタカラガイに由来する象形文字
最古の貝貨は中国殷王朝時代のもの、タカラガイの貝殻やそれを模したものが貨幣として使われていたとのこと。
アフリカ諸国では何世紀にも渡って貨幣(貝貨)として用いられ、現在のガーナの通貨であるセディ(cedi)は、現地の言葉でタカラガイの貝殻のこと。

また貝殻の形状が妊婦の腹のようであることや、下面から見ると女性器を連想させることに由来していることから女性、繁栄、生誕の象徴とされ、装身具やお守りとして身に着けられてきたタカラガイ
屋久島での俗称は……

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ウマンコです。
 
つわの花の女将さんによれば、中間の磯にはいくらでもいるそうで取り放題。ただ、光沢のある貝殻が欲しければ生きた貝でなければだめだとか。
 
沖縄の『沖縄雑貨 うりずんさんでは安産祈願、子宝・安産のお守りとして販売されています
 
そんな由緒正しく縁起の良いタカラガイを用いたグッズを六角堂でも企画中。状態に応じてそれ相応の値段で引き取らせていただきます。

島にありふれた何ものかが人を幸せにする宝物になる。そうした着想が島をどんどん面白くするのだと町役場も意識してほしいところですが、町のHPの観光客向けページは7月も半ばだというのに3月23日で止まったまま。


島民自身が島を再発見する機会を増やす取り組みを提案してくれる町会議員を次回の選挙では応援したいと思います。
 
敬具
 


屋久島トリッコロールインデックス
 
  安房 友やけ呼やけ  やきとり
  安房 かたぎりさん  チキンステーキ定食
         ファミリーレストラン かもがわ  鶏ももニンニクステーキ
  安房 八重岳食堂 唐揚げ定食
         お食事処 あわほ  鶏のカラアゲ定食
         サンパウロ みそチキンカツ定食
  尾之間 モッチョムビュー トーン 唐揚げセット
  安房  スマイリー 照り焼きチキン入りイングリッシュマフィンサンド
  安房 ファミリーレストラン かもがわ 唐揚げ定食
  原  食堂 モッチョム山荘  鴨鍋
  尾之間  ボン・クラード 唐揚げランチプレート+タンドリーチキンセット
  平内 naa yuu cafe  な~ゆ~プレート-油淋鶏
  尾之間  味徳  唐揚げ定食
  原  屋久島オリオン  屋久島流幽庵焼き
  安房  日と月と  京都+広島+屋久島風お雑煮
  宮之浦  雪苔屋  東京+埼玉+屋久島風お雑煮