拝啓
1月7日は島の各集落で鬼火焚き。鬼火焚きとは正月七日にお正月の門松や注連縄などの飾りについてきた悪霊(鬼)を焼いて鬼(厄病)を追い払う鹿児島の伝統行事。他県ではトンド焼き・左義長などとも呼ばれます。
屋久島の中でも集落ごとに祀り方に違いがあるようで、六角堂のある麦生集落では
大きな鬼の絵と
子供たちが描いた鬼の絵が
表裏をなした幟が竹組に吊るされて風に揺れ
午後3時を告げる防災無線の放送とともに点火
鬼は炎に揺らめき
放たれた矢に当たって落ちていきます
その後は、焼きサバや
焼きトコブシなどを肴に飲み方
残った竹の笹は持って帰って竈に供えるとよいとのことで
頂いて帰って六角堂イートハーブのカウンターに
さて、島民のfbにUPされていた屋久島各集落の鬼火焚きの画像を比較してみると、地域を彩る島の多様性と島民共通の願いを再確認できます。
口永良部(中村健一さんのfb画像)
永田(One Drop Kayak serviceさんのfb画像)
楠川(渡辺優子さんのfb画像)
安房(畠中多栄二さんのfb画像)
高平(細川浩司さんのfb画像)
尾之間(小林恵さんのfb画像)
平内(Satoshi Mohriさんのfb画像)
各地域の人が写真を持ち寄って、屋久島全集落を網羅した鬼火焚き写真集を作っても面白い。そうした取り組みを通して、島の意思を浮き彫りにしていくことができるのではないでしょうか。
こうした伝統行事の継承には、文化を伝えるお年寄りが集落で天寿を全うできるように元気で過ごせ、
受け継ぐ子供がたくさん生まれ元気に育つよう、
住民や行政が地域を支える仕組みを作っていくことが必須。
先ほども防災無線で「屋久島町観光基本計画 エコツーリズムによる 世界自然遺産『屋久島』の価値創造と観光立町」への意見提出の締め切りは明日と伝えていました。何を充実させていくことが島の未来を切り開くこととなるのか、島民が様々な場で議論する機会を大切にしたいものです。
【計画内容】
【意見公募のお知らせ】
「人事を尽くして天命を待つ」という方もいらっしゃるでしょうが、私は「天命を知りて人事を尽くす」を良しとする輩。六角堂を話咲く場所にしていければ幸いです。
敬具