屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島丼紀行第21回 さ迷って立ち止まれば何かの縁

拝啓

しょぼしょぼ雨が降り続く島の正月明け。そろそろホウレン草の収穫期ではと麦生のうどん屋「むいごっこ」のお姉さま方に尋ねると、「今年は温かくって虫がついて葉っぱが全部だめになって、みな引いてしまった」とのこと。

冬はそれなりに寒くなければ育つものも育たないと言うことのようです。一月からはホウレン草のペーストを使った緑のカレーをイートハーブで出そうと思っていましたが、しばらくは無理な様子。

さてどうしようかと当てもなく車を走らせ、尾之間を過ぎると見慣れたようで見慣れぬ風景。思わずブレーキを踏んでウインカーを出し、駐車場へ。

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尾之間の「そば屋」さんは、閉店のときは「やってません」、開店の時は「やってます」の看板がトレードマークのようでしたが、今日はそのどちらの看板も出されずに「営業中」の幟が雨に濡れつつ風に揺れておりました。

店に入って本日のおすすめを見ると「とり天丼セット」。これも何かの縁と思って注文して待つことしばし……

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サクッとした歯触りの鶏天と、柔らかな舌触りのキャベツが嬉しいミニトリ天丼。しっかりした出汁の蕎麦に合いました。食後にはいつものおまけの蕎麦珈琲。

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このお店も春には閉められ、ご夫婦は北海道に帰られるとか。看板が変わった理由を尋ねるのも何だか野暮な気がして聞かずに店を出ました。

新緑と共に人の姿も芽吹き始める4月には、ここにもまた新しいお店ができていてくれることを願うばかりです。

敬具


屋久島丼紀行インデックス

  尾之間 モッチョムビュー トーン 「味噌カツ丼」
  春牧 安永丸「海鮮丼」+「トビウオの漬け丼」
  安房 島・しまキッチン「お肉Wご飯大盛り無料 黒毛和牛ステーキ丼弁当※2015年12月で閉店
  春牧 喜楽里 「鶏めし丼+ミニうどん」、「カツ丼」
  安房 いその香り 「海鮮丼」
  安房 武田館キッチンハウス 和が家「ソースカツ丼」
  安房 武田館キッチンハウス なつみ庵「親子丼」 ※ 2015年11月で閉店
  安房 サンパウロ「豚丼」
  安房 屋久どん「天麩羅うどん+ミニソースカツ丼セット」
  安房 きらんくや「豚丼蕎麦セット」
  島外の丼
  小瀬田 屋久島空港食堂 「とろろ丼」
  宮之浦 ふるさと市場「お勧め料理 あら汁・小鉢お漬物付き海鮮丼」
  原 食堂 モッチョム山荘 「天丼」
  安房 屋久どん「えび天うどん+■■■漬け丼」
  安房 レンガ屋「ミックス丼」
  小瀬田 ラ・モンステラ「親子丼」 ※ 2015年10月より無期休業
  安房 ファミリーレストランかもがわ「エビ丼」
  宮之浦 Bay’s Caf’e Jane「飛魚丼」
  安房 萬來軒「麻婆丼」
  安房 島・しまキッチン「ステーキ丼」 ※2015年12月で閉店
  尾之間 味徳「牛丼」
  春牧 みち草「カツ丼」
  栗生 松竹「天丼」