屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

鬼火焚き払い申そう島の厄

拝啓

正月七日、島は七草祝いと鬼火焚き(鬼火焚き - 鹿児島祭りの森)。

麦生集落では午後3時に火入れとのことで、ぼちぼち会場に向かうと木立の影から鬼が顔を出しておりました。

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麦生の鬼は男鬼と女鬼が入れ替わりで描かれておりましたが、

今年は褌ではなくパンティ姿なので女鬼かと。

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裏面には子供たちが描いた鬼の絵がずらり

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火をくべる数え七歳の子供たちが今年は5人もいて賑やかなのは景気良し。

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火に煽られ風に翻る鬼

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火に包まれて厄を払って下さりありがとうございます。

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燃えて倒れた竹笹を頂いて家内安全・健康長寿を願います。

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六角堂も一節頂いて、早速供えさせて頂きました。

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集落の行事はまだ十日恵比寿と二十三夜祭がありますが、注連縄やお飾りを鬼火で焼いた鬼火焚きで正月も一区切り。

 

さて、こうした神事・習俗が各集落ごと様々に息づく屋久島。

このブログでは島の恵比寿様を巡る特集も納めておりますが……

今年は地球も日本も屋久島も大きな節目の年となりそうな予感を受けて、

里の暮らしを見守って下さっている神さんやら仏さんやら、何やらわからん不可思議さん巡りを計画。

その手掛かりにさせて頂くのは、旧屋久町と旧上屋久町の郷土誌、鹿児島の民俗学者下野敏見氏の著書、

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そして「屋久島一周 里のイラストマップ」(監修:生命の島、絵と文:田中ミエ)。

街の書棚に並ぶ観光ガイドブックとは少し違った視点から、2020年の屋久島24集落+口永良部島をご案内させて頂く予定です。

屋久島遍路2020」まもなくスタートです。

 

敬具