屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

タンカンの輝く郷の海光り

拝啓
 
低気圧の通過と共に夜半は雨が降り、今朝はフェリー太陽が欠航。それでも島の南の麦生は一日晴れてポカポカ陽気の一日でした。
 
朝、栗生の診療所まで月に一度の診察を受けに行く途中、湯泊まりの県道からまだらに雪を冠った奥岳(たぶん1600m程の山です)が望めました。
 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
屋久島は日本で積雪する最南端の島。雪を遠目に見つつ間近の畑に目をやれば、たわわに実ったポンカンやタンカンが防風林の隙間から覗いています。
 
イメージ 3
 
ヒヨドリ達にとってはまさに楽園。熟した実を選んで食べ、売り物にならなくなった実が畑中に落ちています。
 
イメージ 4
 
農家の方は今、ポンカンの次に収穫するタンカンの袋掛けで大忙し。タンカン畑はピンクの袋で花が咲いたようです。
 
イメージ 5
 
帰り際、尾之間の港に寄ると二艇のカヤックがキラキラ光る海面に。「サウスアイランド」(http://www.south8940.com/)の社長さん達が海岸の洞窟探検から帰ってこられたところでした。
 
イメージ 6
 
寒中とはいえ、島の南の晴れた日中は本当に穏やかで暖か。窓も玄関も開けたまま過ごせます。虫はおらず、葉物野菜も根菜も美味しく、ポンカンは食べ放題。足りないのは観光客だけかもしれません。
 
冬の屋久島には、山にも海にも里にも楽しみが溢れていることを島外の方にもっと知って頂かねばと思う昨今です。
 
敬具