拝啓
夜7時前、尾之間のAコープに買い物に出掛けると、
交差点の角に今年もイルミネーションが。
島の南部のいくつかの集落では、クリスマスや年末年始に向けて明かりを灯す習慣がいつごろからか。
それを見ると自然に、「ああもう今年も終わりだな」と感慨の溜息が漏れます。
冬はポンカン・タンカンの実が山際の畑を彩る季節ですが、
冬季休業のお店が増える屋久島。
原の「ノマドカフェ」さんも12月6日が今シーズン最終営業と知り、ランチを頂きに。
「バターチキンカレーの珈琲セット」を選択。
一匙カレーを口に運べば、滑らかな舌触りとほのかな酸味、スパイスの香気が広がります。
チキンの外はカリッと中はムッチリ、香ばしさと弾力と肉の旨味が調和して、ノマドさんの繊細さをじんわり味わうことができました。
そして「りんごいっぱいのケーキ」を食後に。
いつもリンゴケーキには紅茶と決めていたのですが、今回は思うところあって珈琲に。
趣味の良いカップ、樹になるリンゴを模したかのようなケーキ皿。
雨雲の陰鬱さも晴れ、「器」の力を再確認させて頂きました。
年明けの営業開始日は未定とのこと。
世界中に暗雲が垂れ込め、南洋では地震頻発する年末。
無事、春の再会が果たせますように。
「また逢う日まで」と言えば、
湯泊の「はまゆ」さんは12月24日で今のお店を閉じられるとのこと。
来春には別の場所で別の屋号のお店を開かれると聞いておりますが、
もう夕陽に照らされるリンゴタルトを頂くことはできないのかとしんみりしつつ、
お二人の新たな門出を心よりお祝い申し上げます。
一方、永久保の「雪苔屋」さんは、
冬の間も短い冬休みはとるものの淡々と営業されるとのこと。
もうリンゴケーキの季節は終わってしまいましたが、
ココナッツミルクぜんざい親しむ季節に。
12月27日にいったん終了する「全国旅行支援 今こそ屋久島の旅」は年明けに再開し、
それを利用して訪れる観光のお客さまもそれなりの数ご来島のご様子。
この冬、カフェ難民、ランチ難民救済のお店が一軒でも増えることを願うばかりです。
※ 六角堂スパイシーブックカフェもそれなりに営業する予定です。
敬具