拝啓
お知らせ-防災行政情報無線| (yakushima.kagoshima.jp)
それでもゆるゆるレンゲソウの花は開き、
島の北方、志戸子のkiinaさんも店内飲食を再開されたと聞きとろとろ参上。
今回のお目当ては、Instagramで紹介されていた白いカレー。
【キーナ】森のとなりの小さなカフェ(@kiina.yakushima) • Instagram
メニューボードで確認して注文。
クリームシチューのようなまろやかさの中に潜むスパイスの香りが優しげ。
そして印象に残ったのは、
ミニサラダのニンジンからふんわり薫るガーリックの香り。
ドレッシングにニンニクがおろし込まれているのかと思いきや、
聞けば、ニンジンだけ特別に屋久島産ニンニクで漬け込まれているのだと。
こうした工夫が作り手の繊細さを感じさせてくれます。
六角堂に帰る道すがら、
カレーの黄色いライスと、
「繊細」というキーワードで想い起したのが映画『ひまわり』。
ベトナム戦争のさ中の1970年、マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが主演したイタリア・フランス・ソビエト連邦・アメリカ合衆国の合作映画。
第二次大戦に出兵して行方不明となった夫アントニオを探す旅の果て、
ジョバンナを待ち受けていたのは……
あの切ないヘンリーマンシーニ奏でる『ひまわり』が、
流れゆく車窓の海の向こうから響いてくるようにも。
あのひまわり畑は、ウクライナの首都キエフの500㎞南方で撮影されたもの。
ひまわり畑の下に眠る数知れぬ兵士の亡骸は、
ウクライナに侵攻するロシア軍の砲声をどんな思いで聞いていることやら。
ヒマワリはウクライナの国花。
ロシアによる侵攻が続く今、
ひまわりを捧げて抗議する人の姿が世界各地で見られているとのこと。
【ウクライナ侵攻】今こそ観たい映画『ひまわり』とは。1970年公開作が緊急上映へ。「先日から続く情勢を受け」 (msn.com)
日本政府は先日、ウクライナからの避難民の受け入れを表明。
岸田首相 ウクライナからの避難民 日本への受け入れを表明 | ウクライナ情勢 | NHKニュース
自然とヒトの多様性を誇る屋久島。
全世界で行きどころを失い、
命の危機に瀕している人々の一時避難所を設けることはできないのか。
そう改めて思う啓蟄の宵。
敬具