屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

おみずの島プロジェクト 里と里 里と森 島と街とを包む網

拝啓
 
大阪周辺はG20開催による警備で大わらわ。
台風3号(になる予定の熱低)接近で、屋久島は大雨ですが……
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5月の豪雨災害や公金横領事件などに揺れる島のピンチは
この十年続く観光客減少を回復させ、
移住者定住を促進する知恵を絞り、
町政刷新を図るチャンス。
 
折しもこの秋(2019年10月)には令和最初の町長選挙が。
すでに立候表明したお二人、
現町長荒木氏と、現町会議員小脇氏のやり取りが、
昨年(2018年6月17日付)の屋久島ポストのニュース』に。
http://blog.livedoor.jp/yakushima_post/archives/9972949.html
 
荒木氏は「小杉谷集落跡に宿泊可能なビジターセンター建設構想」をぶち上げ、
対する小脇氏は「新高塚小屋などの避難小屋有人化」を提案。
小脇氏が理事を務める
特定非営利活動法人 屋久島森林トロッコでは森林鉄道の復活計画も。
 
またこの夏(2019年7月)、劇団 The屋久座による「ミンナノウタ(小杉谷三十年目の約束)」の上演も。
 
そこで
今回の「おみずの島プロジェクト」は、
外国人観光客を増やす島の観光振興のみならず
少子高齢化に対応する島内の交通網の構築と
島のランドマーク小杉谷に注目した提案なのですが……
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津島軽便堂写真館-屋久島森林鉄道
その前提としてまずは、島の対岸のお話から。
 
鹿児島県人ならご存知の通り、
2020年に鹿児島本港のドルフィンポートは閉鎖
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その跡地利用について何年も前から様々な意見が出されています。
のぐち英一郎の鹿児島ガイド#1「ドルフィンポート体育館事件の解説」ヨホホ研究所
https://yohoho.jp/10774
 
三反園鹿児島県知事肝いりのスーパーアリーナ構想が挫折した後、
県は
「鹿児島港本港区エリアまちづくりグランドデザインを踏まえ,
民間活力の導入を基に,年間365日,国内外の幅広い観光客や県民で賑わい,
国際的な観光都市にふさわしい来て見て感動する観光拠点の形成を図ってまいります」とのこと。
鹿児島県/意見・提案(平成31年1月)
http://www.pref.kagoshima.jp/aa02/chiji/tayori/h29/201901.html
 
ならば、
未来を見据えて離島を結ぶ飛行艇
フェリーの拠点として再開発していただきたいもの。
 
県の計画と関連して市電を本港まで延伸する計画を立てています。
鹿児島市電延伸|鉄道計画データベース

順調にいけば2020年代前半に完成しそうで、
延伸区間では、架線、架電中を設置しない「架線レス」とし、
バッテリー搭載の路面電車を導入する構想もあるとか。
 
で、どうせなら
高齢者や障碍者や子供達にもやさしい超低床の路面電車
海を越えて屋久島まで延伸し、
永田~栗生間の路線バスに代え、
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各集落内を巡る「自動運転のカート網」と接続させて住民の足を確保。
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ヤマハのゴルフカートで完全自動運転を実現、開発用車両は公道走行も…オートモーティブワールド2019
ヤマハ発動機 一般公道での遠隔型自動運転の実証実験へ電動小型車両を提供(石川県輪島市
低速自動走行車による移動サービスシステム
https://global.yamaha-motor.com/jp/profile/technology/electronic/012/
ヤマハ発動機、自動運転のランドカー サービス展開のシナリオとは(1/2)
ゴルフカートをベースに自動運転、ヤマハの低速モビリティに試乗してみた…CES 2019
https://response.jp/article/2019/01/12/317958.html
 
さらには
無蓋電動貨車を運行させて
果樹などの農産物や宅配便の運搬も。
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一方、
里と森=かつての林業集落を
環境負荷が少なく観光客にとって魅力ある「乗り物」で結び直す。

安房と「小杉谷」
屋久島リアルウェーブ-島の登山>登山マップ>縄文杉宮之浦岳
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村影弥太郎の集落紀行-小杉谷(上屋久町)
http://www.aikis.or.jp/~kage-kan/46.Kagoshima/Kamiyaku_Kosugidani.html

宮之浦と「白谷雲水峡」
屋久島リアルウェーブ-島の登山>登山マップ>楠川歩道
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村影弥太郎の集落紀行-宮之浦林業集落(上屋久町)
http://www.aikis.or.jp/~kage-kan/46.Kagoshima/Kamiyaku_Miyanoura.html
栗生と「花山歩道」
屋久島リアルウェーブ-島の登山>登山マップ>花山歩道
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村影弥太郎の集落紀行-栗生林業集落(屋久町)

それには路面電車と登山鉄道の併用、
あるいは接続が有効
 
そして屋久島レクレーションの森を拡充し、
http://y-rekumori.com/
小杉谷を新たな島の観光・学習・防災拠点として整備しようというプラン。

ここでたぶん、多くの方はいくつものQを抱かれるかと、
Q. なぜ電動バスではなく路面電車なのか?
Q.日本で唯一現役で稼働している森林鉄道である安房森林軌道屋久島森林鉄道)をそのまま生かすべきなのか?
Q.鹿児島市電とどう関係するのか?
Q.荒木町長の構想とどう違うのか?

それは次回の考察で。
敬具