屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

おみずの島プロジェクト 島に湧き出す温泉の恵み

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自然と人の多様性
3.水の再発見と新たな活用  ➀ 島に湧き出す温泉の恵み

ものすごく安直に思われるかもしれませんが、
日本人のみならず、日本に観光に来られる外国人のお客様の
旅の目当て三本の指に入るのが「温泉」
霧島から続く火山帯の延長にある口永良部、その先のトカラ列島には有数の温泉が。

その脇筋、火山島ではないにもかかわらず何故か温泉や鉱泉の湧く種子島
南種子町には若い人の力で守られている
「はまだの湯」や
「恵美ノ江湯治場」があり
「河内温泉センター」はプール付きの大浴場。
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2016年3月1日、西之表港には温泉施設「赤尾木の湯」もオープン。

お隣なのに、こうした種子島の温泉事情にとんと疎いのが屋久島人かも。

一方、やはり火山島ではないのに
海岸べり各所に温泉が湧く屋久島

屋久島町のHPでは9か所の温泉ガイドが。
屋久島5か所

口永良部島4か所

これに 屋久島マルシェで紹介されている大浦の湯 を含めた温泉10か所、

さらに屋久島吉田地区の風習「トンボレ」を加えて
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「屋久島SPA-ELEVEN」の誕生
温泉のある集落の区長さんが協議し、
霧島や指宿にあるような「屋久島温泉協同組合」を結成。
メンテナンスや施設設備の改善を進め、
観光客の方にも安心して楽しんで頂けるよう、
入浴協力金も島外の方からは今の倍ほど頂いて、区の収益増収も……
さらには、組合管轄の脱衣預り所を兼ねた地元野菜などを売る売店小屋を置き、
店番のおばあちゃんが「屋久島温泉ご朱印帳」にポンとハンコを。
島の情緒を楽しみたい観光客には大好評。
11全部を集めれば……

鹿児島には素敵な温泉がいくつも沸いていますが、
島の秘かなライバル奄美群島には一つも温泉がありません。
三島の薩摩硫黄島や種子島ともタイアップして薩南温泉巡りツアーの企画も。

と様々にアイデアは膨らむのですが、ここにはあるハードルが……
観光客で人気の平内や湯泊の海中温泉は混浴
しかも原則水着禁止
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島外の方が様々にネット上で紹介して下さっているものの、抵抗のある方も多々。
「屋久島 湯泊温泉・平内海中温泉 — 知られざる地元の名泉」

そんな温泉好きの強い味方となるのが「湯あみ着」
実は屋久島町のHPの平内海中温泉案内のページには
「水着や下着での入浴は厳禁です‼」とありますが……
「温泉用ワンピースレンタル」の取り組みも。
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また、湯泊温泉の案内には「原則として水着や下着をつけての入浴はできませんが、女風呂に限り湯浴み着の着用ができますとあるのです。

ここは他の温泉地を見習って、屋久島オリジナル湯あみ着を開発を。
と言っても、「湯あみ着って何??」が島の現状かも……
そこで、ネットでも検索できる情報をいくつかご紹介。

まずは、基本。
「温泉部湯浴み着・湯着は必需品?共同浴場や混浴でのマナーと衛生面」によれば
「湯浴み着は、ワンピースや水着のような形をした、温泉などに入浴する際に着用する衣類のこと。湯着(ゆぎ)やゆゆ着とも」

「温泉グッズ販売サイト - 温泉百貨店」では男女別に
ポリエステル95%、ポリウレタン5%の素材できた湯あみ着を販売。
ワンピースタイプだけでなく、チューブトップブラ+ショートパンツタイプも。

通販会社が手掛けている湯あみ着ばかりではなく、
各地の温泉旅館や協同組合があれこれと工夫を。
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② はんざきちゃん湯浴み着|岡山県・湯原町旅館協同組合
http://www.yubara.com/higaeri/yuami/
③ 豪雪地帯にあるレトロな秘湯・酸ヶ湯温泉で、初めての混浴体験!
https://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_1508/
④ガーデンスパ十勝川温泉
http://tokachigawa.jp/tp_detail.php?id=33
⑤鬼怒川仁王尊プラザ
https://www.niousonplaza.com/daytrip/

2014年の「湯原温泉プチホテルゆばらリゾート」さんの記事には
https://www.facebook.com/YubaraResort/posts/719941604731398
「新作の湯浴み着(ワコール製)の発表会を行いました。
女将さんとワコールさんと共同開発したもので水切れが良くボディーライン隠れ、入浴時空気が抜け浮きも押さえられて着易い湯浴み着です」と。

この湯あみ着、もう一つの大切な役割があります。
それが、乳がんの手術による傷跡が気になる女性への心遣い

「プリンセスのんの」さんのメッセージには
「手術を受け幸い完治しましたが、術後の傷跡が気になり、いつの間にか温泉など肌を晒すことに足が遠のいてしまいました。
そんな時傷跡を気にせず温泉などを楽しむことのできるものはないかと、ふと思いました。
タオルや手ぬぐいでは、すぐにズレたりして心もとない。
留め具を付けると直接肌に当たれば危険。
そこで、温泉タオルン湯あみんを開発
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さらに「ピンクリボンのお宿ネットワーク」も。
「乳がんを患い、手術を受けて回復の道を歩みながらも、術後の痕を気にして旅をあきらめてしまうという方たちに、もう一度、誰の目も気にせず旅に出かけてもらい、心ゆくまで旅館・ホテルでの入浴などを楽しんでいただきたいという目的で、2012年7月に設立されました

ただ、鹿児島県で加盟されているのは、指宿の5軒だけ
残念ながら屋久島にはないようで。

「ホスピタリティ」を売り文句にする島内大手ホテル四軒の公式サイトには
sankarahotel&spa Yakushima|スパ
屋久島いわさきホテル|施設
シーサイドホテル屋久島 |大浴場
屋久島グリーンホテル|館内施設

「湯あみ着」も「ピンクリボン」も見当たらず。
屋久島を「癒しの島」だと国の内外にアピールしたいならば、
島を挙げて湯あみ着を開発普及し「ピンクリボンのお宿」へ参加、
そして島の「温泉協同組合」は「ピンクリボン温泉ネットワーク」に加盟。

2017年10月3日の読売新聞の記事には
イメージ 5湯あみ着が、乳がん治療後の女性だけではなく、
抗がん剤治療で体毛を失った男性
がんや事故によるオストメイトの方
温泉に興味がありながら全裸に抵抗があったり
タトゥー(入れ墨)を入れていて配慮が必要な外国人
さらには治療中の性同一性障害の方etc.
これまで島に来づらかったお客様の誘致に有効。

そしてもう一つ、ここが肝心。
機能的で比較的安価なオリジナル湯あみ着を開発するとともに、
島在住の
美術系アーティスト、
織布・染色の作家さん
Tシャツなどのお土産衣料品を制作販売する工房も車座になり
様々な素材やデザインを競い合いつつ
「プレミアム湯あみ着」を生み出し、新たな島文化の発信を。

商品化に向けて「屋久島公式湯あみ着コンペ」
「全国湯あみ着コンテスト」をするだけでも楽し気。

移住者だけでなくUターン者や出向者が住民の多数を占める屋久島には、
それを実現できる知識や経験、ノウハウを持った方が潜在的に存在。
隠れた人材を発掘し、その力を発揮してもらうよう援助することも役場の役目。
国や県からの補助金も、それをどう使うのかという発想が問われる時代。
人材発掘の取り組みを奨励・牽引していく力のある次期町長の登場を願います。