拝啓
今、島内ではNTTが光回線施設のための作業の一つとして、
県道際の電話線に掛る枝払い真っ最中。
来年度末には全島光回線開通の運びと聞きますが、
問題はその回線をどう活用して島の暮らしを豊かにし、観光客の利便を図り、島への移住を促進するか。
さて、島民の方や一度でも島を訪れたお客様、
島の各所のアクリル案内板でほほ笑む「さとるくん」をご存知でしょうか。
彼に誘われて案内内容を読まれたことがおありでしょうか。
そしてそこに表示されているQRコードを読み込んで
サイトを開かれたことがおありでしょうか。
こちらは尾之間集落にある保食(うけもち)神社の案内板。
雨に濡れてアクリル板が光って字が読めず、QRコードも読み取れません。
こちらは平内海中温泉。
こちらは字は読めましたが、QRコードを読み込もうとすると……圏外で不可。
こちらは湯泊の椋鳩十文学記念碑。
こちらも雨でQRが読み取れず。
湯泊温泉では……
喫茶はまゆさんで雨が止むのを待ってQRを試してみると……
里めぐりについて|屋久島里めぐり推進協議会|屋久島の隠れた魅力を感じる旅 | 屋久島里めぐり
http://www.yakushima.jp/about/
のページが表れたのですが……
出てきたサイトページの「里めぐりマップ」には、
湯泊の集落案内も温泉案内も載っていませんでした。
一方、麦生集落の西の端、
ポンタン館の向かいにある木製の遣唐副使吉備真備上陸之地 鯛川河碑にはアクリル案内板なし。
日本史好きの人なら「へ~~~」と感嘆する場所なのに、もったいない。
また、
小島集落にある江戸時代に布教のため密入国したイタリア人神父シドッチ上陸地も
立派な石碑があるのに案内板はなし。
キリスト教徒の外国人観光客は残念……
というより、ここを見つけられないかも。
結構な費用と手間を掛けて案内板を設けても、
見つけられない、見つけても読めない(特に外国人には)、
QRを開けない、開いても中身にがっかり……では仕方ありません。
そこで、登場するのが「屋久島アプリ=MAYDO屋久島-屋久島HOYHOY」。
島の観光ポイントや登録されたお店(飲食・宿泊・土産物店)付近に到着すると自動的に情報着信。
その場所の史跡や遺物の案内が多言語表示、
または音声案内され、集落ごとのHPやブログへも簡便にアクセスできれば、
各集落の特長も理解できて里巡りにも有効。
一番の値打ちは、アプリを一度入れれば都会や国外に帰ってからも情報が発信され続け、
リピーター獲得や拡散による新規誘客に有効な点。
アプリ開発や運営に必要な資金は……
① HOYHOY課金
観光客には飛行機や船舶でアプリをダウンロードしてもらい、
入山・入園料や入島税の代わりにダウンロードを課金。
年間20万人の観光客×1,000円=年間2億円。
② 全国離島振興協議会・日本離島センターとの連携
現屋久島町長荒木耕治氏が会長を務める「全国離島振興協議会」と
屋久島町民ですらその存在を知らないかも知れませんが、
センターとの連携により、
屋久島で開発したソフトやアプリを全国有人離島137市町村で展開し、
全国離島の振興に役立てることで開発コストや運営費の軽減を図ってはいかがかと。
日本離島センター(全国離島振興協議会)の設立目的とその事業は
http://www.nijinet.or.jp/about/history/zenritou/tabid/77/Default.aspx
6.設立目的
全国の離島にある市町村及び離島を有する市町村相互間の緊密なる連絡提携と和衷協力により、
離島の開発を促進し、併せて島民の生活・福祉の向上を図ることを目的とする。
7.事業内容
(1) 離島振興法その他離島に関する法令の実施の促進
(2) 市町村の自主的振興実施の援助
(3) 機関誌その他刊行物の発行
(4) 離島の調査研究及び資料の収集整備
(5) 離島の宣伝・紹介
(6) 離島の振興開発に必要な情報の交換
(7) その他本会の目的を達成するために必要な事業
今年の12月、
離島ファン必携の「日本の島ガイド『SHIMADAS(シマダス)』」の新版が発行する予定ですが
紙の味わいがあっても、あまりに重くて携帯不可。
電子情報をアプリで提供する試みがあっても。
そんな「全国離島HOYHOYアプリ」を作る起点に屋久島がなるとなれば、
「全国離島振興協議会」の価値も世界的に見直されるというものではないかと。
2019年10月2日の公表された「屋久島町第二次振興策 わたしたちのまちの未来」でも、観光振興策がいくつか掲げられていますが……
[目標]は案内板だのパンフレットだのアナログの世界。
これでは先が開けません。
そこでHOYHOYについて、また続編を。
敬具