屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

一寸のごまめにも五分の魂

拝啓

2019年の島の正月は連日うららかに晴れ、日がな一日ひなたぼっこでうつらうつら過ごしたくなるような陽気。
しかし、30年続いた平成」はバブル崩壊、1.17阪神淡路大震災、3.11東日本大震災&福島原発事故、ソビエト崩壊、9.11米国同時多発テロ、リーマンショックと国内外に激震が走った時代。
その平成最後の正月三が日をすっきり締めくくろうと向かった先は……
空港近く長峰島cafe La・モンステラさん。
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入り口には盛られた塩と愛らしい門松と注連飾り
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店内には益救神社が授ける縁起物の恵比寿さんの熊手。
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お正月気分漂うモンステラさんで頂いたのは正月三が日限定の「お節プレート」。ぜんざいか雑煮のうち、青菜と丸餅入り雑煮をチョイス。
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年末の島のスーパーでもあまり見かけぬごまめ、黒豆、数の子、レンコン、紅白の膾……と一口ずつ縁起物が並んで、これぞお正月。スッキリした醤油仕立ての雑煮にほっと一息。

50年ほど前、子供の頃は母や祖母が暮れの数日間掛けてお節を作っておりましたが、甘辛く炊いた「田作り」が好物で、お重の蓋をこっそり開けて盗み食いするのが楽しみでした。

田作り」は昔イワシを畑の肥料にしていたことから万年豊作祈願の一品。
ごまめは田作りより小振りなカタクチイワシを使ったもの。
丈夫な体を意味する「まめ」に丁寧接頭語の「」がついて「ごまめ」。

「ごまめの歯軋り」とは実力のない者が悔しがったり、いきりたったりすることをいいますが、
傲慢さときな臭さを増す日本政府や島の未来を示せない町政に愚痴をこぼしているばかりでは済まされません。
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「スイミー」のように小さな魚の群れ(大衆)が一丸となって大きな魚(権力)と立ち向かい、
慎ましくも心豊かな暮らしを作り上げていく年にしたいものです。

敬具