屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

初春の島に宿れる七福神

屋久島のえべっさん巡り  第2回 宮之浦

拝啓
 
今日は島の各集落で鬼火焚き(地方によっては左義長とかどんと焼と呼ばれる行事)がありましたが、残念ながら麦生の鬼火焚きには参加できず、六角堂の母屋やコテージの正月飾りは吊るされたままです。
 
さて、この正月は島の各地にある恵比寿様のお詣りをしてきました。なぜ恵比寿さんなのかと言われると語るほどのいわれはないのですが、昔から宝船に乗った七福神が何やら楽しげで好きでした。
 
イメージ 6
真ん中にいらっしゃるのが恵比寿様
 
七福神は恵比寿の他に、大黒天(インドのヒンドゥー教のシヴァ神の化身マハーカーラ神で大国主命と合体した神様)、毘沙門天(インドのヒンドゥー教の闘いの神クベーラ神)、弁才天(インドのヒンドゥー教の女神サラスヴァティー神)、福禄寿(中国の道教の神で南極星の化身)、寿老人(こちらも道教の神で南極星の化身)、布袋(仏教の禅僧。弥勒菩薩の化身ともいわれている)がいらっしゃいます。
 
インドや中国など太古の日本人からすれば最先端の知識をもたらした「外国」からやってきた神さんに交じって、ただ一人恵比寿さんは日本在来の神様。イザナミとイザナギの間に生まれた漁業の神様です。ヒンドゥー、道教、仏教、そして日本の神道が仲良く一緒に乗ったちゃんぽん船が宝船。
 
また、海外からの漂着物のことを「えびす」と呼ぶ地域もあり、漁のときに漂着物を拾うと大漁になるという信仰もあるといいいます。流れ着いたものを得体のしれない災いをもたらす「異物」としてではなく、何やら面白い福をもたらすものとして受け容れる。それは日本人の本来の性分なのではないでしょうか。そんな海を渡ってやってきて福をもたらす七福神は、移住者の多い屋久島にぴったりかもしれません。
 
そういえば、なぜだかよく知りませんが、島のあちこちの集落にこの七福神の石像が新たに建立されているのも見かけます。屋久島と七福神は何かの縁でつながっているのでしょうか。
 
前置きが長くなりましたが、恵比寿さん詣で。島の南部、尾之間、原、麦生の恵比寿さんの様子は以前お伝えしました。(http://blogs.yahoo.co.jp/honeycomcabin/12581783.html)
 
今回からは島の東側、宮之浦から安房にいらっしゃる恵比寿さんの紹介です。

■ 宮之浦の恵比寿様

まずは、宮之浦の恵比寿さん。フェリーや高速船の着く島で一番大きな町宮之浦、その宮之浦港には二対の恵比寿様がいらっしゃいます。
 
一体は宮之浦港の脇の講演にいらっしゃる恵比寿さん。
 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
釣竿を振り上げた凛々しいお姿です。
 
 
もう一体はシーサイドホテルに向かう上り坂の途中、ウィルソン株の模型に祀られた木霊神社の奥。海を見下ろす高台にいらっしゃいます。
 
イメージ 3
 
イメージ 4
 
イメージ 5
 
穏やかな笑顔が素敵です。
 
島の恵比寿さんは、宮之浦のように浜と高台に対になって祀られていることが稀ではありません。次回は、楠川の「ヘタノヱビス」さんと「オキノヱビス」さんをご紹介します。
 
敬具