屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

スパイスで夏バテ知らぬ汗っかき

拝啓
 
梅雨明けとともにセミの鳴き声がかしましくなり、子ども達は夏休み。
 
蒸し暑さに負けそうになる屋久島の夏こそ、スパイシーなカレーで暑気払い。
 
明日7月20日11:00から2:00まで、ランチタイムのカレーは「ちょっと甘口キーマカレー&夏野菜第二弾カレー」のプレートと、それぞれのカレーを単品で楽しんでいただけるA&Dカップカレーをご用意。
 
午後1:00からのティータイムにはタンドリーチキンやキーマカレーホットサンド、焼き菓子とお茶のセットなど、梅雨明けの充実メニューを予定しております。
 
また「日曜だけ」の枠を超え、明後日7月21日月曜「海の日」は、かき氷の雪苔屋さんと一緒に1:00から5:00までティータイムメニューで営業をさせていただきます。
 
さて、ところでなぜ夏にはカレーなのか?それは気分の問題ではなく、極めて医学的=科学的な必然だったのです。
 
カレーに使われるスパイスに共通するのが発汗、消化促進、抗酸化作用。
 
「ターメリック(秋ウコン)」は鎮痛、健胃、肝臓機能を強化。クルクミンには強い抗酸化作用があります。
 
「唐辛子」には辛味成分のカプサイシンはダイエット食品にもよく含まれていて、脂肪燃焼成分として有名。血行を良くして発汗を促し、食欲を増進させてくれるので夏バテに最適。
 
「クミン」は消化促進、下痢、腹痛、胃痛などに効果あり。
 
「コリアンダー」は健胃、整腸、鎮痛、消化を促進します。
 
中でも六角堂イートハーブの“キーマ”カレーの風味付けのポイントとなるスパイス「ナツメグ」は体を温めてくれる効果があるので、冷房症や冷え性の人には最適。胃腸など消化器系に効果があり、食中毒などへの殺菌効果もあるそうです。 胃腸の調子が悪くなると一気に体調を崩してしまいますから、 ナツメグは暑い夏に最適なスパイスです。
 
さらに、“野菜”カレーや自家製“ピクルス”にも夏バテ防止成分がたっぷり。
 
「トマト」のクエン酸やリンゴ酸が胃酸の分泌を促し食欲を増進。赤色色素リコピンは抗酸化作用が強く、がんや老化予防だけでなく、メラニンの生成を抑え美白の効果も期待できるとのこと。
 
「ピーマン」にはビタミンCやβ-カロテンが豊富。ピーマンのビタミンCは加熱に強く、β-カロテンは油と相性がよいので炒め物などにすると吸収されやすいのです。
 
「ゴーヤ」に豊富に含まれるビタミンCも加熱しても壊れにくく、苦味成分モモルデシンが食欲を増進。
 
ピクルスのお酢は胃腸を刺激し胃液の分泌を促し、食欲を増進させます。また六角堂のピクルスはお酢と合わせてオリーブオイルで漬けています。オリーブオイルに含まれるオレイン酸は肌や毛髪、血管に作用して美容や健康を増進し、老化防止の効能があることで知られています。
 
前回(7/13)の夏野菜カレーは油で素揚げしたタマネギ、ズッキーニ、カボチャ、カラーピーマンに親指大のナスの半切りをあしらったカレーでした。今回は赤と黄色のパプリカで彩りを増し、カボチャはサイコロ切り、ナスは長ナスの輪切りと形を変え、その他3種類の野菜で触感や風味を楽しんでいただくことを目指しました。
 
カレーベースに抱かれた全部の野菜を言い当てた方は、かなりの野菜通かもしれません。
 
市販のカレールーで作ったカレーでは胃に持たれる方。普通のカレーでは元気が湧いてこない方。なじんではいるけれどお母さんのカレーにはちょっと飽きてきた方。六角堂のイートハーブのカレーはカレー粉も小麦粉も動物性油脂も使わない一から手作りの安心+冒険カレーです。
 
お腹の底から元気を湧き出す美味しいだけでは終わらないカレーでたっぷり汗をかき、雪苔屋さんのかき氷でスーッと汗を引かせ、香り高いオリジナルブレンドコーヒーやマサラチャイの焼き菓子セットで、リラックスした午後をお過ごしいただければ幸いです。
 
敬具