屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島カレー事情 第2回 一皿の命の旨味有難し 「樹林」のオーロラカレー 800円

拝啓
 
雨が上がり、陽が差して地表からモワッとした空気が上がってくると、どこの店のレジでも「今日は流し虫出るかね」が聞こえてくる屋久島南部です。
 
さて、『屋久島カレー事情』はドラッグイレヴン、SAMS、ドラッグモリが立ち並ぶ屋久島の隠れた「繁華街」にあるカレー……
 
 
年平均降水量4477.2mmで日本一を誇る世界自然遺産の島は、めまぐるしく営まれる命の島です。
虫やサルやシカに混ぜてもらって暮らしてきた人の生活や島の風土を伝えてきたのが『季刊 生命の島』(1986年創刊-2009年第84号終刊 http://www8.ocn.ne.jp/~seimei39/)でした。
それを発行してきたのが喫茶樹林(屋久島産業文化研究所 有限会社生命の島 屋久島山水会)です。
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2005年に初めて屋久島を訪れた時、最初に島で食べたカレーが小瀬田にある喫茶樹林のカレーでした。
カレーの名前は「オーロラカレー」命名の由来を聞けば、「カレーを食べて下さり抽選で当選されたお客様と一緒に、カレーを食べてもらって稼いだお金で見たことのないオーロラを見に行きたい」という夢を込めてのことだったそうです。
 
ただ景品法の規制で、その夢は実現せずに終わってしまったそうですが、それでも今でもオーロラカレーで通しているところが素敵です。
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今回注文したのは激辛タイプでホットチャイ付。
飲み物セットだと100円引きで計1150円。
 
タマネギやニンニクは素材の風味を残すように気を遣われたていて「地産地消・自然志向」のお店らしさがにじみ出ています。
「激辛」とはいえ心地の良いピリ辛でした。
チャイもリラックスできるアッサリ系。
オーロラカレーにぴったり寄り添っています。
 
エコだのスローライフだのロハスだの、そんな洒落た言葉などどこ吹く風のゆったり感。
『生命の島』のカレーは、屋久島を訪れた観光客に一番愛されてきたカレーかもしれません。
 
敬具
 
追伸  樹林さんのHPは http://www.jurinn.com/ です。