屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

月桃にオキナワの火を思いやる

拝啓
 
台風7号は少しばかり強めの雨を降らせて去って行き、流し虫がほんの少しばかり飛び交う夕べでした。
 
そんな日の午後、屋久島の西の果ての集落栗生(くりお)まで出かける用事があって県道を走っていると、中間(なかま)の集落のあたりで月桃(げっとう)の群生が見事に花を咲かせていました。
 
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月桃はショウガ科ハナミョウガ属の多年草、白い釣鐘のような花弁の内側は鮮やかな赤と黄色。
 
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その濃厚な色彩に、1996年に公開された沖縄戦終結50周年記念映画『GAMA 月桃の花』を思い起こしました。
 
沖縄のムーチーと同じ様に、屋久島でも月桃の葉にくるんだ蒸し餅があり、葉のすっとした香りが緑のパワーを与えてくれ、これもまた屋久島のハーブといえるでしょう。月桃の株を分けて下さる方がいらっしゃれば、六角堂にも植えてみたいものです。
 
その月桃の群落のほど近く、県道の歩道一面に実を落としている樹がありました。
 
 
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名前を知らないというのは寂しいことで、ともすれば名前を知らないものは無視をしてしまいがちです。名前を知らない相手には銃を向けることすらためらわないことさえあります。
 
その一方、心惹かれるものと出会うとその名を知りたくなるのが不思議です。知らないものを敬遠し排除しようとするのではなく、ちゃんと知りたいもっと知りたいと思う気持ちを育てていきたいものです。
 
敬具