屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島カレー事情 第116回 ドラえもんカレー三代目に変身 楠川 じょんこう茶屋

拝啓

 

宮之浦へ用事で行くたび、気になっていた「カレーライス」の幟。

あの妙に胴長の『ドラえもん』が手を振っている

楠川の「じょんこう茶屋」さん。

 

今を去ること8年前、

ここで頂いたカレーを屋久島カレー事情第32回』でご案内いたしましたが……

6kakudo-tegami.hatenablog.com

写真を見直すと二階の窓が大きく変化。

 

建物だけでなく、

「じょんこうのカレーが前とは違ってるよ」ととある方から教えて頂き、

チャンスがあればと思いつつ、何度も通り過ぎておりました。

 

で、ついに挑戦する日が。

明るい店内には楠川の案内がある一方、

愛らしい島内案内やFree Wi-Fiも新設。

 

メニューはと眺めれば、以前とは全く違った構成。

レイアウトも随分ポップというかお洒落な雰囲気に。

 

カレーのメニューには「秋うこんライス」の表示が。

迷うことなく注文。

 

こちらの画像が8年前のカレー。

見た目だけでなく、味わいもガラッと変身。

以前はドロッとしたお母さんのカレーでしたが、

ほんのりスパイスが香るサラッとしたカフェカレーに。

秋うこん=ターメリックライスも臭みがなく上品なお味。

デザートにタンカン+ポンカンゼリーがついて参りました。

 

以前よりずいぶんと若返った店主さんに聞けば、

じょんこう開店以来三代目となるとのこと。

 

食事はカレーライスのみですが、

かからん団子やサーターアンタギーなどの島風なおやつとともに、

シフォンケーキや各種ドリンクなども揃えて観光のお客様に好評なご様子。

二階席から降りてこられた女性グループさんも楽し気でした。

 

営業は土日のみ。

 

実は胴長ドラえもんは、

楠川の小学生が1973(S48)年に未来の夢を収めたタイムカプセル

 

ドラえもんは1969年、小学館学年誌1970年1月号『よいこ』『幼稚園』『小学一年生』『小学二年生』『小学三年生』『小学四年生』にて連載開始。

 

なので連載開始二年後にこの楠川ドラえもんは誕生したということに。

御年50歳

諸般の事情で二度の移転後ここに永住。

収蔵物は傷まないよう別の場所で管理されているとのこと。

今年6月の「楠川城祭り」では、50周年を記念してタイプカプセルが開封されるとのこと。

当時の小学六年生は還暦過ぎ。

果たして何人の方が島に在住し、かつての夢と再会されるのでしょう。

 

楠川にゆかりのない方も、

足元のタイムトンネルを抜けてみてはいかがでしょうか。

 

退店際に、かからん団子とサーターアンタギーを一個ずつ頂き、

六角堂でおやつとして頂きました。

ちなみに、じょんこうのかからん団子は、

SAMS下のシリウス×山cafeさんでも頂けます。

 

知らない間にぐいぐい新陳代謝が進んでいく島の食。

 

「季節限定」の「ぜんざい+煎茶」が「かき氷」に代わるまでに、

もう一度訪れてみたいものです。

 

さてさて、確定申告の続きを急がねば。

 

敬具