屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

旅のまとめ その⑦ 残ってほしい芝居小屋とほうじ茶 ようやくの墓参り

拝啓

旅の7日目、1月15日。

 

高槻のホテルを出て、すぐ電子クーポンを使い切ろうと寄ったのがやよい軒

庶民の味方、肉増・すき焼き定食で一日分のスタミナをしっかりつけてスタート。

 

JR高槻駅から新快速で京都駅へ。

そこから向かうのは名古屋での墓参り。

 

新幹線ではつまらないので近鉄特急を利用することに。

 

近鉄の構内で特急券の買い方を聞いた駅員さんと問答に。

「名古屋までですか?それでしたら新幹線が便利ですよ」

「いやいや近鉄特急に乗りたいんです」

「ものすごく時間が掛かりますけどいいんですか?」

「かまいません」

直通特急はないので大和八木で乗り換えですがいいんですか?」

「それでいいのだ」

 

と言う訳でようやく特急券を購入。

 

まずは賢島行きの「特急伊勢志摩ライナー

喫煙スペースの立派さにびっくり。

 

大和八木ですぐさま「特急アーバンライナーに乗り換え。

トイレの立派さにびっくり。

Wi-Fiも使えて、パソコンやスマホの充電も可能の快適車両。

ただ、二列車乗り継ぎの乗車時間は約2時間50分。

新幹線なら30分ほどなのですから、近鉄の駅員さんが首をかしげて念を押したのも、まあもっともです。

 

いつもは車で向かうので、名古屋駅に降り立つのは数十年ぶり。

かつて名古屋駅のシンボルだった森永キャラメルの丸い広告塔が乗る大名古屋ビルヂングも、

その面影など千年の彼方に消え去ったかのような超高層ビルに。

 

グーグルさんに墓のあるお寺までの経路を尋ねると、

ノリタケの森」からバスに乗車との指示。

ここは17年前に死んだ父親が、

77年前に就職した日本陶器株式会社=ノリタケの本社跡前

これも何かのご縁、お引き合わせなのかと。

 

バスを乗り継ぎ北区のお寺へ。

お墓の入り口には六地蔵+1。

 

3年前にすい臓がんで死んだ妹の墓に参るのは今回が初めて。

駅の近くで買い求めた花を活けていると、

偶然出会った御住職さんがお経をあげて下さいました。

有難いことです。

もう二度と参ることはないかと。

 

境内でほほ笑むお地蔵さんに、再び「坊」を思い起こしました。

「しあわせ」って微笑むことなんだろうね。

 

この後、高校時代の旧友と待ち合わせのテレビ塔へ。

1954年開業、高さ180メートルの日本初の集約電波塔は「テレビ塔」と愛称され、名古屋城と並ぶ名古屋のシンボルでした。

それが今では中部電力 MIRAI TOWER」に改名。

ここにも時代の流れをひしっと。

 

すぐさま向かった先は、名古屋の浅草、大須

観音さんに連なる商店街は予想だにしない人の波。

 

その中ほどで見つけたのが、昔懐かしいほうじ茶の焙煎機

ご主人に「子どものころ大曾根のアーケードで見た焙煎機の香りが忘れられない」とはなすと、たっぷりおまけをして下さいました。

 

店の奥には抹茶を引く臼も。

こうした情緒が、どうぞ失われませんように。

 

と願いつつ、ようやくたどり着いた大須観音

正式名称「北野山真福寺寶生院」。

商店街の中に比べて人の姿はまばら。

 

観音様の前に吊るされた大須のシンボル大提灯。

その脇の看板に思わず目を疑いました。

前世紀的「ミスコン」に、大丈夫か?名古屋!

 

お参りの後、向かったのは名古屋唯一の寄席大須演芸場

ところが、

開けているのは月初めの7日間だけ。

大丈夫か?名古屋の芸能界!

 

次に向かったのが小劇場「七ッ寺」

ビラは張ってあるものの当面の上演予定はなし。

大丈夫か?名古屋の演劇界!

 

コロナ禍で大変だとは聞いておりましたが、

それだけの事情ではない様子。

どうぞ演芸・演劇の火が消えませんように。

 

今風でありながら昔ながらの雰囲気も残した喫茶店で一服。

名古屋らしくちゃんと「おまけ」が付いています。

 

地下鉄で名古屋駅に向かい、

帰路は新幹線に乗車。

 

40分後には、京都八条口直近のホテルにチェックイン。

東海道新幹線は、やっぱり夢の超特急。

その後、深夜まで元同僚と焼き鳥屋で歓談。

 

いよいよ旅の終わりも見えて参りました。

 

つづく