屋久島六角堂便り~手紙

自然と人が織りなす屋久島の多様性を屋久島六角堂から折々にお伝えします

屋久島丼紀行第66回&ヤクのニクへ ふふっふ~ 第7回 豆も鹿も人肉の元 春牧 ne_&安房 八重岳食堂

拝啓

以前から気になりつつ頂く機会を得られないままだった丼。

春牧の屋久杉自然館手前にあるne_さんの、

「反逆のからあげ丼」。

三か月ほど前にInstagramで拝見し、

【ne-】 Plant-based Cafe & Act(@ne.yakushima) • Instagram写真と動画

Veganだけどジャンキー!
大豆ミートを使ったジューシーな唐揚げがメイン
Plant-basedといっても、やっぱりジャンキーなものが好きだし食べたい!

の売り言葉にひかれておりました。

で、やっとのことで伺うと……

入口で待っておりました。

大豆ミート=Soy meat=大豆肉

いったいどんな肉の触感と風味なのかを試したくて注文。

登場したのはこちら。

横から見ればこんもりと。

しっかりとした弾力、ささみのようなあっさりとした風味。

鶏肉だよ!と言われて食べればそんなもんかいなと思ってしまう逸品。

多種多彩なお野菜との相性が佳し。

ジャンキーではありませんでした。

 

で、その夜。

思うところあって、

安房の八重岳食堂さんに見参。

創業昭和8(西暦1933)年、今年89年目の屋久島で指折りの老舗。

店内には往時を偲ぶ写真も。

そのメニューは

この日の目当ては「鹿肉の麻婆豆腐」ですが、

まずは、

「当店人気No.1」のギョウザと串焼きを注文。

ギョウザの羽を紐解けば……

ひとしきりアグアグしたのち、

鹿肉麻婆豆腐に初トライ。

アップで

屋久島では珍しく山椒の効いたスッキリした風味。

鹿と言われなればそれとは分からぬ癖のない味わい。

 

頂いた豆も鹿も、

タンパク質分解酵素「プロテアーゼ」、

ペプシン」や「トリプシン」「ペプチダーゼ」の働きでアミノ酸に分解され、

私の人肉に変換。

こうしてキーボードを打っている指先を働かせてくれています。

 

よーするに、

植物性由来であろうが、動物性由来であろうが、

家畜であろうが野生であろうが、

頂いた命が私の命を支えてくれているということに変わりはありません。

 

ヒトと姿やなりが似通った動物の命も、

それとは大きく異なった植物の命もまた命。

人肉になってくれた肉たちに感謝。

そして、その命をおいしく加工して下さり、

食することの楽しさを与えて下さった調理人の腕に感謝。

 

先日、屋久島のヴィーガン対応のお店はどこかあるかとのお問い合わせにお答えしたのが次のお店。


原のキッチン雪花さん、

Kitchen雪花 (キッチンユカ) - ホーム

高平のheavenly kitchenさん。

a heavenly kitchen - ホーム

春牧のne- Yakushima Plant-based Cafe & Actさん

【ne-】 Plant-based Cafe & Act

Plant-based Cafe&Act【ne-】 - ホーム

小瀬田のひよりやさん

https://www.instagram.com/hiyori.ya/?hl=ja

お弁当なら平野のHIRANO WRAPSさんも

https://www.instagram.com/hirano_wraps_yakushima/


頂いた植物の命も私たちの人肉に。

動物の命を頂くときと同じように、

手を合わせて咀嚼、完食したいものです。

 

敬具

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