※Book Cafeの散歩道 番外編 その3の続編です。
拝啓
アフターコロナ時代のキーワードは“積極的なSlow dawn”。
そして求められるのは「人の息遣いと香り立つ料理、歩く速度の風景」。
只今、屋久島に眠る化石、あるいは遺跡の如く散在する「資源」を探索中。
30年ほど前に「整備」された「健康づくり1万歩街道モッチョム岳展望コース」。
旧屋久町の庁舎前にペンキも煤けた案内看板があることに、
島民のどれほどの方がお気付きか。
※問い合わせても「屋久町保健衛生課」は存在しません。
地図があまりに読み辛く、隣接する尾之間支所の職員の方から頂いた「温泉の里 尾之間MAP」を一万歩コース用に加筆修正。
ピンクに塗った道筋が、一周6.98㎞のコース。
元の地図は尾之間区の青年達が結成した「商工観光部」が、今から15年前の2005年に作成されたものなので、休・廃業されたお店が表示されていて、言わば「古文書」。
これを携えて、テクテク歩いた道程を以下ご案内いたします。
「屋久町閉町記念碑」の前に車を止めてスタート。
海側に向って休業中のペイタさんの前を通り
JRホテルの手前、こまどり館に向かう道へ左折。
総合福祉センターこまどり館の横には
立派な屋根付きゲートボール場。
20年後、ここでゲートボールを楽しまれる方はどれほどいらっしゃることか……
坂を下れば、長く休業されていたボンクラードさん、いよいよ再開のお知らせ。
二又川を渡って先に進めば「順路」の矢印。
今までこの「順路」が何の順路か分からず???でした。
ちなみに右折すると養蜂家ライナーさんのキャンプ場。
左折して坂を上って旧県道まで出るとお導きが。
道中、神様のご加護がありますように。
交差点を左折し、再び二又川を渡って、尾之間区の石碑を過ぎれば、
独特な鶏の唐揚げが美味しい味徳さんや島に数少ない化粧品店。
旧街道沿いのお店は衰退著しく寂しげ。
「スズキオート」の看板は『三丁目の夕日』の世界を彷彿。
歴史的建造物、昭和の遺産として町が保存してもよいかと。
その先の交差点、日高酒店さんの角を今度は右折。
ほどなく「屋久町 自然休養孫管理センター」脇の「中間点」表示板に。
ここまでで、やっと2㎞。
更にバイパスまで坂を登って、かつての喫茶トーンさんを横目に県道を渡り、
保食(うけもち)神社の脇をエンヤラと。
岩崎ホテルとJRホテルに挟まれた海を望める「売地」を通り過ぎ、
更に坂道を登れば、尾之間温泉へと通じる小径との分れ目に。
気楽庵さんと松田さんの無人野菜販売所。売り切れ御礼結構なこと。
更に登れば、湧き水と山紫陽花の連続。
坂を登り詰める手前に右折の「順路」表示。
ここからはずっと下り。
ループを辿れば「売地」に戻り、更に下って保食神社手前の「道順」を右折。
真新しいヱビスさんも100年経てば趣きが増すかと。
島で一番馴染深い恵比寿様が7番目のトリを務めていらっしゃることに何故か納得。
坂を下り切ったらバイパスに。
尾之間温泉口の交差点を右折して、又登り坂。
温泉左手の「第2中間点」表示板に気付いている人はどれほどか。
ここまでで5㎞。
温泉の向いには七福神の中でも一番マイナー(失礼)な寿老人の石像。
お供の鹿は、やはりここではヤクシカでしょうか?
温泉前に向って左手の道を進み、岩崎ホテルへの進入路を突っ切り、
そのまま坂を下れば県道に出て海を一望。
振り返ればモッチョム。
ここを左折し、県道沿いに岩崎ホテル入口を通り過ぎ、
尾之間温泉口の交差点を右折し、
Aコープ尾之間店の横を下って、
JRホテルに向って交差点を右折すれば……
はい、起点に終着。
写真を30枚ほど撮りながら要した時間は1時間15分。
「活力と愛情あふれる 文化豊かな町づくり」
「自然と人との共生をめざす町」
これからも島の未来をテクテク歩いてみたいものです。
敬具